「100年に一度の大規模再開発」は渋谷だけではない!駅リニューアル、タワマン建設など変貌遂げる「中野」の将来性
■ 100年に一度の大規模再開発で中野の資産価値は上がるか このように、100年に一度の大規模再開発で東京23区の中でも、今もっとも注目度が高いエリアになりつつある中野駅周辺。その中野駅の駅近に建設されるマンションの販売が今年7月からスタートする。 かなりの高額物件ではあるものの、都心に近いターミナル駅に直結したタワーマンションは今後そう期待できるものではないので、それなりの年収がある人は注目しておきたいところだろう。 ちなみに、パークシティ中野は中野駅周辺まちづくり事業の「囲町東地区」の再開発事業だが、その西側の「囲町西地区」でも、再開発が本格化する。 住友不動産などが地上25階・地下1階建てのビルの建設を予定しており、約490戸の住宅や店舗、子育て支援施設などが入る計画だ。2024年5月16日に、再開発組合設立が東京都から認可され、2025年度中に解体・本体工事に着手、2027年度に竣工する計画だ。 パークシティ中野のほかにも駅前、駅近立地のマンションが登場し、中野駅周辺への注目度は一層高まるのではないだろうか。 東京23区の中で見れば、中野区はマンション価格がさほど高いエリアとはいえない。 不動産・住宅情報サイト「ライフルホームズ」の調査によると、過去3カ月に掲載された物件の平均価格でもっとも高いのは千代田区の1億1686万円で、港区が1億1593万円で続いているが、中野区の平均は5850万円で、23区中11位となっている。都心5区(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)や城南(目黒区・品川区・大田区・世田谷区)などに比べるとステータスはさほど高くない。 それが将来的な資産価値にどう影響してくるかは気になるところだが、中野駅周辺の100年に一度の大規模再開発でイメージが向上すれば、マンション立地先としての魅力が高まり、将来的な資産価値も高まっていくのではないだろうか。
山下 和之