スペイン・サンチェス首相の再選決まる 政治的な混乱は続く懸念
スペインの下院で16日、首相を選出するための信任投票が行われ、サンチェス首相の再選が決まりました。今年7月の総選挙以降、続いていた政治的な空白は解消されたものの、今後も政治的な混乱が続く懸念が出ています。 スペインでは今年7月の総選挙で、中道右派の野党「国民党」が第1党となったものの、議席の過半数には届かず、サンチェス首相率いる与党「社会労働党」と行った首相選出に向けた交渉も難航し、政治的な空白が続いていました。 こうした中、下院で16日、首相選出のための信任投票が行われ、僅差でサンチェス首相の再選が決まりました。サンチェス首相は、新たに4年の任期を得ることになります。 しかし、サンチェス首相が再任への支持を取りつけるため、訴追されているカタルーニャ州の独立を目指す地域政党の幹部らに恩赦を与えたことをめぐり、国内から批判の声があがっています。 地元メディアは、「政治的な課題が山積する中での再選となった」と報じるなど、今後も政治的な混乱が続く懸念が出ています。