平田憲聖は73ホールぶりのボギーもプラスに 「強い」流れ作るバーディ締め
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 初日(26日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)◇晴れ(観衆2092人) 【画像】水も滴る平田憲聖 ラフを渡り歩いた後半17番でたたいたボギーは、今季4勝目を挙げた先週「パナソニックオープン」の初日以来だと、平田憲聖は分かっていた。「そんなもんかな、と思いながら」。73ホールぶりにスコアを落としても、動じない。最終18番で2mを沈めるバウンスバックを決め、6バーディ、1ボギー「66」。ツアー史上初の『月間4勝』へ、首位に2打差の5アンダー3位で滑り出した。
開幕前にスコアメークの鍵としていたティショット。フェアウェイキープ率は「良くなかった」と35.7%(5/14)と落ち込んだが、「フェアウェイに行った時はバーディを獲り、ラフに入ったらボギーを打たないことを徹底した」というプランでコースを攻略した。
出だしの1番ではフェアウェイを捉え、3mのチャンスにつけてバーディ発進。1打目をバンカーに入れた8番(パー3)、2打目のラフから微妙な距離を残した9番をパーでしのいで折り返す。グリーン手前のガードバンカーに入れた13番(パー3)も、6mの距離を「ラインがイメージ通りのパット」で沈めてピンチを回避した。
賞金ランキング1位を快走する23歳は、久々のボギーもポジティブにとらえられる強さ、勢いがある。「ボギーがなかったら最後にバーディは獲れなかったと思うし、(スコアが)同じパー、パーで上がるよりはメンタル的に強い。明日へ、よりプラスに持っていけた」。わずかなつまずきも追い風に変わるような上がり方だ。 「三好は本当に難しい。あす以降も守りながら、しっかりチャンスを生かすゴルフを徹底したい」。ツアー史に新たな歴史を刻む瞬間が現実味を帯びる初日になった。(愛知県みよし市/塚田達也)