「救急搬送困難事例が増」15% 医師の働き方改革で日医調査
日本医師会(日医)は23日、医師の働き方改革の新制度が今年4月に施行されたのを踏まえ、全国の病院と有床診療所を対象に現場での変化を尋ねた調査結果を公表した。地域の医療提供体制で生じている問題点(複数回答)として、救急搬送の受け入れを断る困難事例が増加したとの回答が15.6%に上った。 日医担当者は「地域医療に影響を及ぼさないよう、医師の健康確保とのバランスを取りつつ、関係機関と意見交換を続けていきたい」と話す。 新制度は時間外・休日労働を罰則付きで原則年960時間に規制。救急医療やへき地医療を担う医師、技能習得に取り組む研修医らの上限は年1860時間とする特例を暫定で設けている。