あの伝説のVWが電気自動車になって帰ってきた!
蘇るフィール感!懐かしくて新しい!
齢五十路以上のサーファーは親しみがあるだろうが、サーフィンとワーゲンバス(タイプ2)は切っても切れない間柄であった。時代はカリフォルニアのフラワームーブメント。ビートルから始まったミッドセンチュリーのVWブームはワーゲンバスへ移行し、多くのサーファーがその荷室にボードを放り込んでサーフトリップに出掛けた。当時のオルタナティブはフォード・エコノラインやシェビーバンだっただろう。現代のハイエースの礎になったモデルたちだ。 そんなワーゲンバスが電気自動車となって帰ってくる。名前は ID。Buzz(アイディ・バズ)。昨年の発表では、日本導入のタイミングは2024年末以降としていたから、そろそろそんな機運が立ち込めてきそうだ。しかも、最近のニュースによるとロングホイールベース版が追加された模様。2列シートの標準ボディの他に、3列シートが設定されている。きっとシートを畳めばロングボードを飲み込むだけのスペースがあるに違いない。ロングホイールベース版はアメリカからのリクエストに応えるカタチで開発されたというから興味は募る。 それはともかく、魅力は当時を彷彿するモダンクラシックなデザイン。どことなくレトロな雰囲気を醸し出す。冷静に見るとワーゲンバスを進化させたユーロバンやバナゴン、シャランを発展させたスタイリングだが、ワーゲンバスの特徴だったツートンカラーが目を引く。あの通称“金太郎マスク”を強調するカラーリングだ。 ということで、ワーゲンバスに郷愁の念を抱くサーファーは要チェック。仕事感いっぱいのミニバンよりもオシャレに見えるのは確か。ただ、こいつはEVであることをお忘れなく。海沿いに充電施設は少ないからね。でも、何かしら特典はあるかも……。
FUNQ NALU編集部