宮里藍に並ぶコース記録63で単独首位!好スタート決めた脇元華が「衝撃を受けた」ライバルのスイング
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 第1日(31日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72) 【写真】ドレスアップした脇元華 日本ツアー未勝利で初出場の脇元華(27)=GMOインターネットグループ=が9バーディー、ボギーなしの63をマーク。ともに元世界ランク1位のアニカ・ソレンスタム(2003年)、宮里藍(04年)らに並ぶ大会コース記録63で、19年アクサレディス以来となる単独首位発進を決めた。優勝なら米ツアーの出場資格を得られる一戦で、悲願の初勝利を目指す。日米通算7勝の渋野日向子(25)=サントリー=は、72と伸ばせず56位と出遅れた。 最終9番。グリーン手前からの第3打の行方を、脇元は祈るように見守った。チップインバーディー締めに、両膝をつき右手を上げた。「最近ショットの調子がとてもよくて自信を持って打てている。パターも入ってくれて、今日のスコアにつながったと思う」。全体最少の24パットで、自己ベストを2打更新した。 2週前のマスターズGCレディースで畑岡奈紗、前週の樋口久子・三菱電機レディスで山下美夢有と同組で回り、スイングのイメージが良化した。畑岡の体幹の強さと軸の安定感に「衝撃を受けた」と言い、平地でも傾斜でも同じスイングを繰り返す山下からは「振り切るって大事だなって勉強になった」と意識が変わった。 「勝ったらアメリカツアーにチャレンジしたい」と言い切った。中学時代にタイで観戦したホンダLPGAが転機になった。「私のゴルフのスイッチが入ったのがあの時」と振り返る。宮里藍、ミシェル・ウィー(米国)のプレーを前に「私もここで戦いたい」と決意した。「日本で勝っていないのに米国に行くとたたかれるというか。あまり大きい声では言えない」と笑いを誘った。胸にしまいこんできた米ツアーへの憧れをぶつける。(高木 恵)
報知新聞社