巨人・阿部監督「ミスした方が負けるよ」鬼門・マツダで広島と首位攻防3連戦 真っ向勝負で挑む
首位・巨人と1ゲーム差で追う2位・広島の首位攻防3連戦が10日からマツダスタジアムで行われる。巨人の阿部慎之助監督(45)は9日、広島入りし、鬼門となっている敵地での戦いを前に「不動心」の重要性を説いた。 勝敗で順位が変わる試合ではあるが、天下分け目の決戦は「まだ先」と考える。シーズン残り19試合は“阿部野球”の総決算。真っ向勝負で挑む。 「大事なのは大事なんだけど、そう思いすぎて気負っても仕方ないですからね。普段通りに戦って欲しいなと思います」 広島に向かう阿部監督は、終始リラックスムードだ。8日のDeNA戦は投壊8失点で大敗。「昨日は試合がなかった、と言い聞かせている」と笑った。現役時代はリーグ優勝8回、日本一3回。百戦錬磨の経験を持つ指揮官は「3連戦で決まるかどうかは分からない。最後の最後までもつれると思う」と風を読む。 大事なのは、キャンプから築き上げた戦術の成熟と、チームとしてブレずに戦う姿勢。監督就任後、得点圏に走者を進める攻撃に重きを置き、「自己犠牲」をテーマにバント、バスター、エンドランと各打者ごとに役割の徹底を求めた。「ミスした方が負けるよ」。こだわってきた野球の真価が問われる3連戦だ。 最善の準備は整えた。10日の初戦には中8日と登板日をずらし、両リーグトップ13勝の菅野を先発起用。2戦目のグリフィンに続き、3戦目はエース・戸郷が先発する。「もう気持ち、気持ちだけじゃないかな」と指揮官。マツダスタジアムは今季1勝4敗2分けの鬼門。信じた野球で重い扉を開くだけだ。