帝人と熊本県の住宅メーカー、国産杉使った住宅の設計・販売でタッグ…炭素繊維で補強し居住空間を広く
帝人と住宅メーカーのリブワーク(熊本県山鹿市)は、国産の杉材を使った木造住宅の設計、販売事業を始めると発表した。人工林の4割以上を占めるとされる杉の有効活用につなげる狙いがあり、2025年1月に発売する。 【写真】木造4階建て「睦モクヨンビル」最優秀賞
両社で「戦略的パートナーシップ契約」を結んだ。住宅は「ライブリーヴィラ」のブランド名で帝人が設計し、九州を中心に戸建て住宅事業を手がけるリブワークが販売する。
建材として用いるのは帝人が開発した集成材で、国内で伐採された杉を炭素繊維で補強し、「通常の木材と比べて強度を2倍以上に高めた」(帝人)のが特徴だ。住宅を支える柱を少なくできるため、居住空間を広く設計できるとしている。25年4月に福岡県糸島市と熊本県西原村に1棟ずつモデルハウスを設けるほか、工務店などと連携して販路拡大を図り、30年までにブランド全体で1000棟の販売を目指す。