雪室で寝かせまろやかな味「飛騨かわい雪中酒」発送開始 岐阜県飛騨市
県内屈指の豪雪地、飛騨市河合町の雪室で寝かせた町特産の日本酒「飛騨かわい雪中酒」の発送作業が26日、始まった。気温零度の室内に3カ月ほど寝かせたことで発酵がゆっくりと進み、まろやかな味に仕上がった。7月中旬まで注文を受け付ける。 この日は地元住民や雪中酒の製造元、渡辺酒造店(同市古川町)の従業員ら30人が、同市河合町稲越の雪室脇の作業場で、運び出した酒瓶と雪を一緒に発泡スチロールの箱に詰めた。開花間近の桃の枝も添えた。 雪国ならではの特産品づくりとして30年ほど前から続いており、第三セクター「飛騨ゆい」(同市河合町)が事業を担う。渡辺酒造店は酒造りを担当。昨年から純米吟醸酒に格上げしており、飛騨ゆい社長の中畑広一さん(71)は「上質な味わいを楽しんでほしい」と話した。今年は雪不足で梱包(こんぽう)用の雪の確保に苦労したという。 720ミリリットル瓶は1本4500円、2本セットが7800円。インターネットで受け付ける。「飛騨かわい雪中酒」「やまさち工房」で検索する。
岐阜新聞社