敵キャラとして120点! 狂気的な笑顔でナイフを振りかざす黒谷友香が最高…ドラマ『潜入兄妹』第3話考察
竜星涼と八木莉可子がW主演を務める日本テレビの土ドラ10『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)が放送中。未解禁だったキャストが続々と明らかとなるなか、”あの俳優”が姿を現した第3話のレビューをお届けする(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】竜星涼の表情が最高…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』劇中カット一覧
お決まりのパターンの中に溢れるオリジナリティ
人気のあるドラマには、必ずと言っていいほどお決まりのパターンが存在する。クセのある患者が入院してきて、難しい手術をする1話完結型の医療ドラマ、どう足掻いてもすれ違いが続く恋愛ドラマ、大きな事件が起こって解決に導く刑事ドラマ…。 大きな枠組みのなかで、飽きさせない展開と魅力的なキャラクターを紡いで、約3か月を駆け抜けていく。 話題沸騰中の『潜入兄妹』も、オリジナリティ溢れる枠組みが楽しい作品である。 詐欺集団「幻獣」に潜入している渡良瀬貴一(竜星)と優貴(八木)兄妹は、幹部に正体がバレそうになり、命を狙われる。貴一が「最悪だ!」と述べて物語は終了。 次の回では、幹部から失敗したら殺されるミッションを課され、ターゲットと対峙or組織へと潜入していく。成功してホッとしたのも束の間、新しい幹部が姿を現してまた捕えられる。
『潜入兄妹』の黄金パターン
騙し騙されのやりとり、ハラハラする展開、劣勢からの大逆転アリ…と、1時間ノンストップで視聴者を夢中にさせるのがこのドラマの特徴。すでにこのパターンが「心地良くなっている」という人も多いのではないだろうか。 今回の第3話では、朱雀(白石聖)に殺されそうになった貴一が、新たなミッションに取り組んだ。検察庁を舞台に、謎の死を遂げた名簿屋・黒部の教え子である重信茉由(土村芳)と争うことに! なんとかやり手の重信を失脚させ、勝利を勝ち取った貴一たちだったが、自宅では、幹部の白虎が待ち構えていた。彼女に襲われて絶体絶命。命の危機に瀕した貴一が「最悪だ」とつぶやき幕を閉じた。 騙し騙され、追い込まれたら実力行使、絶体絶命のピンチのなかで生み出される貴一のひらめきなど、すでに出来上がっている『潜入兄妹』の黄金パターンがうまく噛み合い、物語の面白さが加速した第3話だった。