シロイルカ2頭、ウクライナから避難 スペイン
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【6月21日 AFP】戦争で荒廃したウクライナの水族館から2頭のシロイルカ(ベルーガ)が、スペインの水族館に移送された。同国の水族館が19日、発表した。 移送されたのは15歳の雄と14歳の雌で、18日夜、地中海に面する東部バレンシアの水族館「オセアノグラフィコ(Oceanografico)」に到着した。 2頭はウクライナ北東部ハルキウ(Kharkiv)の水族館「ネモ・ドルフィナリウム(NEMO Dolphinarium)」で飼育されていた。 陸路で12時間かけて南部のオデーサ(Odesa)港へと移動し、健康状態を検査。次に隣国モルドバの首都キシナウに向かい、そこからチャーター機でバレンシアまで運ばれた。 オセアノグラフィコは「救出作戦はリスクを伴い複雑で、数多くの課題に直面した」とし、ジョージアや米国など諸外国の専門家の助けを借りたことを明らかにした。 ウクライナ第2の都市ハルキウへのロシア軍の砲撃は激化しており、ネモ・ドルフィナリウムから数百メートルの地点に着弾したこともあった。 ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、ネモ・ドルフィナリウムでは数頭のアザラシやアシカ、イルカを避難させてきた。 映像は水族館「オセアノグラフィコ」が17~19日に撮影・提供。(c)AFPBB News