純烈、銭湯から大劇場へ 来春「明治座新春純烈公演」 7年連続の紅白出場にも意欲
4人組ムード歌謡コーラスグループ、純烈による「明治座新春純烈公演」が来年1月7日から、明治座(東京都中央区)で上演される。銭湯の歌謡ショーからスタートした純烈は、今や都内有数の大劇場の明治座で3度目の座長公演を行うほどの人気を誇る。リーダーの酒井一圭は「肉体が使い物にならなくなるまで、いけるところまで突き進みたい」とますます意気軒高だ。 【画像をみる】公演の第1部は1950年代のアメリカを舞台にした書き下ろしコメディー「俺たちはダディじゃねえ!」 公演は芝居と歌の2部構成となっている。第1部は1950年代のアメリカを舞台にした書き下ろしコメディー「俺たちはダディじゃねえ!」。 ポール(白川裕二郎)は花形パイロット、リッキー(岩永洋昭)はコメディー俳優、ロック(酒井一圭)は大リーガーだ。3人はウォルター(後上翔太)という謎の男に呼び集められる。ウォルターは、若い娘(谷花音)を前にして「誰かが、この娘の父親に違いない」と訴え…。 毎公演ごとに日替わりのアドリブ部分がある。メンバーそれぞれが、即興で笑わせようとして微妙な空気になることを恐れており、「勘弁してほしい」「怖い」と、今から日々のネタに頭を悩ませている。 第2部は「純烈コンサート2025」を上演する。後上は見どころについて、「新春の明治座にもかかわらず、スーパー銭湯の雰囲気そのまま、客席にお邪魔する」と説明。白川は「触れ合いたっぷり。そうじゃないと返金騒ぎになる。純烈はチケット料金に握手代も込みだから」と笑う。 芝居にも歌にも、結成当初から、近い距離でファンに会うことを大切にしてきた純烈ならではのこだわりが詰まっている。 結成15年目となる彼らの快進撃は続く。11月には初めて日本武道館(東京・九段下)でライブを行う。年末恒例のNHK紅白歌合戦には6年連続で出場中で、今年も動向が注目されている。年が明けて1月の明治座公演が終われば、翌月には大阪・新歌舞伎座で公演が始まる。 3月末には岩永が純烈を卒業するとあって、酒井は「休まねぇぞ。年末から年明けにかけて、休む間もなく忙しい予定」と話す。白川から「紅白出場の予定が入らなかったらどうする」と突っ込まれると、「そのときは、たくさん稽古ができる。もし、気持ちの矢印が下がっている人がいたら見に来てほしい。僕らが何とかするから!」と明るく笑った。 途中から純烈に加入し、「家族との時間を大切にしたい」と卒業を決めた岩永は、「これまで表現者としていい経験をさせてもらった。純烈で初めて、人前で歌う楽しさと難しさを知った」と振り返った。今公演についても「一生に残る思い出にしたい。全力で挑みたい」と意気込んでいる。