中日は下位低迷も48試合登板で防御率0点台…「千賀滉大と重なる」右腕は
高3夏には甲子園制覇
その目標に一歩ずつ近づいている。昨年は11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」の代表メンバーに選出され、大会連覇に貢献した。清水には大舞台のマウンドがよく似合う。今から7年前。花咲徳栄高の3年夏に甲子園出場すると、6試合登板で2勝、防御率1.37で夏では埼玉県勢初の全国制覇を飾った。頂点で輝いた道のりについて、意外な思いを明かしている。 「甲子園で優勝したこと(2017年夏)がよく取り上げられますけど、一番印象に残っているのは埼玉大会決勝の浦和学院高戦です。それまで浦和学院には4連敗していて勝てていなかった。たぶん人生で一番緊張しました。前の日もあまり眠れなかったですね。この試合は二番手で登板して3回無失点で何とか抑えられました。ずっと勝てなかった相手なのに、この試合だけは運があったとしか言いようがない。スコアは5対2だったのですが、タイムリーが出なかったのに、あれよあれよと点が入ったんです。甲子園に行ってからのほうが伸び伸びプレーできました。これも緊張の中で勝てたこの試合があったからこそだと思っています」 高卒で中日にドラフト4位で入団すると、先発から救援に転向した22年から順調にキャリアを重ねている。今季50試合以上の登板で防御率0点台をマークしているのは栗林良吏(広島)のみ。成長著しい24歳右腕はクリアできるか。 写真=BBM
週刊ベースボール