まさに映画「君の名は。」の一場面 SNS上で「聖地に彗星が降臨する」と話題に 湖を望む公園、ファンでにぎわう 見られる期間は残りわずか
「紫金山・アトラス彗星」見たい!天文ファン集結
諏訪湖を望む長野県諏訪市上諏訪の立石公園に、地球に接近した「紫金山(しきんざん)・アトラス彗星(すいせい)」を一目見ようと天文ファンらが訪れてにぎわいを見せている。彗星と湖の組み合わせは小海町出身の新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」の一場面に似ており、映画ファンの間でも話題になっているようだ。 【写真】「君の名は。」ファンの”聖地”で捉えた紫金山・アトラス彗星
天候に恵まれた21日、立石公園には夕方から天文ファンらが続々と集まってきた。冷たい風が吹く中、毛布にくるまって双眼鏡を持ち、彗星が見えるようになるのを待つ人たちもいた。
暗くなると、彗星が現れる西側の空を見ながら「彗星はどこ?」「二つ並んだ星の下にぼんやりと見える」などと会話。彗星を見つけた人からは「本当だ、あった!」と歓声が上がった。2日連続で撮影に訪れた東京都西東京市の男性会社員(50)は「今日もきれいに見えた。写真も良い感じに撮れていると思う」と満足していた。
「君の名は。」聖地に“降臨”
立石公園から望む諏訪湖は「君の名は。」に出てくる湖と似ているとされ、映画ファンにとっては「聖地」。映画では重要な場面に彗星が登場することから、SNS上では「聖地に彗星が降臨する」などと話題になっている。
チャンスは今週いっぱい?
国立天文台(東京)によると、紫金山・アトラス彗星は周囲が暗い場所なら今週いっぱいは肉眼でも確認できるが、日に日に見えづらくなる。今後、地球から遠ざかり、太陽系から離れて二度と戻ってくることはないという。