日本VS韓国!? アジア人の歴代移籍金ランキング1~10位。トップに立ったのは?
近年、サッカー界でアジア人選手の存在感が増している。かつては欧州や南米の選手が移籍市場の中心的存在でアジア人選手の評価は低かったが、もはやその構図は崩れつつあると言える。今回は、情報サイト『transfermarkt』が算出したアジア人サッカー選手の歴代移籍金ランキングを紹介する。※金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。データは8月11日時点
10位:遠藤航(日本代表)
生年月日:1993年2月9日 移籍先:シュトゥットガルト(ドイツ)→リバプール(イングランド) 移籍金:2000万ユーロ(約32億円) アジア人サッカー選手の歴代移籍金ランキングで10位にランクインしたのは、日本代表の“心臓”遠藤航だ。 2023年8月、リバプールが移籍金2000万ユーロ(約32億円)で遠藤を獲得したことが発表された。シュトゥットガルトのキャプテンという地位を投げ打ってプレミアリーグに旅立つという選択は、遠藤にとって非常に大きな挑戦だった。 遠藤のリバプール加入は、移籍市場におけるアジア人選手の評価上昇を裏付けている。移籍決定当時、遠藤の年齢は30歳。世界的な名門クラブであるリバプールが、中盤アンカーという重要なポジションに30代のアジア人選手を補強すること自体、昔は考えられなかった。 加入直後こそプレミアリーグの早いテンポに苦しんだ感もあったが、遠藤は次第にチーム内で必要不可欠な存在となっていった。2023/24シーズンはリーグ戦29試合に出場して1得点をマーク。リバプールの背番号「3」は、アジア人選手の底力を自らの実力でもって証明してみせた。
9位:チョウ・テイトウ(元中国代表)
生年月日:1989年2月9日 移籍先:北京国安(中国)→河北華夏(中国) 移籍金:2044万ユーロ(約32.7億円) 現在、北京国安でプレーしているチョウ・テイトウがアジア人サッカー選手の歴代移籍金ランキングで9位となった。 右WGを主戦場とする35歳のチョウ・テイトウがランキングでトップ10入りを果たしたのは、中国サッカー界が最もバブリーだった時期に行われた移籍が関係している。2017年1月、チョウ・テイトウは北京国安から河北華夏に加入。移籍金は2044万ユーロ(約32.7億円)にも及んだ。 チョウ・テイトウが高額な移籍金に見合うだけの実力を持った選手かどうかという点については議論の余地があるかもしれない。ただ、確実に言えるのは2010年代以降に中国サッカー界が最盛期を迎え、その流れの中で移籍金が異常に高騰していたということだ。 経済の低迷などもあり、今や中国サッカー界のバブルはすっかりはじけ飛んでいる。現在の状況に照らし合わせてみれば、2017年当時のチョウ・テイトウ獲得にかかった移籍金は相当に下振れしていた可能性もある。