〈アメリカ大統領選〉「もしトラ」と「もしハリ」、日本にとってどちらがいいのか? 在日米軍、円安、原発、武器購入はどうなる?
「原発回帰」の共振
「原発回帰」にかじを切った現在の日本のエネルギー政策が、アメリカのAI産業発展のため小型原発を含めた電力源を確保する動きをみせることで、奇妙なことに「原発回帰」で日米が共振しているかのように報じられている。となれば、脱原発はもはや死んだのか、再生可能エネルギーの開発が進まないのではないかという懸念。地球温暖化に対する政策とも絡む。
日本人も注視するガザの行方
対イスラエルで「もしトラ」も「もしハリ」も基本的な方向で変わりがないという時、アメリカの若者たちの投票行動はこの大統領選挙でどのような動きをみせるのか。イスラム教徒たちの動きはどうなのか。日本の人々もガザで起きている事態に一定の関心があることは事実なので、このことは注視している。
日本の外務省の動き
国務省の東京出張所とも揶揄される外務省の北米局。この大統領選挙のさなかでどのような動きをしているのか。エマニュエル駐日大使の後任人事は。 さて、NYに向けて移動する。NYには2年余り暮らしていたので、そこでアメリカの空気の変化を体感してみたい。(11月3日) 文/金平茂紀 写真/shutterstock
---------- 金平茂紀(かねひら しげのり) ジャーナリスト。1953年北海道生まれ。1977年TBS入社。以降、同局で記者、ディレクター、キャスターなど一貫して報道現場を歩む。早稲田大学客員教授など歴任。日本ペンクラブ理事(言論表現委員長)。2004年度「ボーン上田国際記者賞」、2022年度外国特派員協会「報道の自由賞」等受賞。『ロシアより愛をこめて』『沖縄ワジワジー通信』『筑紫哲也NEWS23とその時代』など著書多数。 ----------
金平茂紀