【サバ×トマトの組み合わせが最強?】サバの旨味&栄養をアップする食べ方、調理のヒントを解説
塩サバ、サバ缶、しめサバなど、食卓に並ぶことが多い身近なサバ。病気の予防に役立つ栄養がたくさん含まれていると有名ですね。そんなサバの栄養を効率良くとるにはトマトと一緒に食べることがおすすめです。栄養効果が高まるだけではなくおいしさもアップ。その理由や利用方法について管理栄養士が紹介します。ぜひサバを食べる時、調理する時の参考にしてくださいね。 ◆写真で詳しいやり方を見る|サバの旨味&栄養をアップする食べ方、調理のヒント ■サバの栄養効果 サバはタンパク質や脂質が豊富で、ビタミンB群やD、鉄分も多い栄養価の高い魚です。主な特徴は良質と言われる脂質でDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)の不飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。これらの脂は中性脂肪を下げる、血栓や動脈硬化を防ぐなどの血液サラサラ効果があり、脳・心血管疾患予防に役立ちます。また、脳や神経の情報伝達にも深く関わっており認知症予防の期待もあります。 ■トマトと組み合わせるメリットとは? ■■トマトの栄養 トマトはカロテノイドの一種であるリコピンという赤い色素が多く含まれ高い抗酸化作用を持っています。さらに抗酸化力の強いビタミンC、Eも豊富です。老化防止や動脈硬化、がんなどの病気の予防に役立つと考えられています。 ■■サバとトマトを組み合わせる効果 サバに含まれるDHAやEPAは酸化されやすい脂質ですが、抗酸化力の高いトマトと一緒にとれば酸化を緩和しより栄養効果の期待ができます。また、抗酸化力の強いリコピンは脂溶性なのでサバのような脂質の多い食品と一緒にとる事でその吸収率は高まります。 サバは旨味成分であるイノシン酸が多く含まれ味がよいと名高い魚ですが、トマトと一緒に調理すると旨味がさらに増えておいしさもアップします。トマトにも旨味成分のグルタミン酸が豊富で、イノシン酸と合わせると旨味の相乗効果で味わい深くなります。 ■おすすめの組合せ ■■サバ料理の付け合わせには生のトマト サバのDHAやEPAの酸化をトマトのリコピン、ビタミンCやEが守ることに役立ちます。 ●竜田揚げ×トマト ●しめサバ×トマトのカルパッチョ ■■味の相性もバツグン!サバはトマトで煮込む トマトのリコピンは加熱しても壊れにくいといわれており、旨味も増えることがわかっています。そんなうま味たっぷりのトマトはサバと一緒に煮込むのがぴったりです。味がついているサバ缶や塩サバを利用すれば味付けも簡単ですよ。 サバ料理にはトマトを加えて病気の予防に役立てましょう。 【参考文献】 ・文部科学省:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 ・水産庁:水産物に含まれる主な機能性成分 ・e-ヘルスネット:脂質異常症 ・公益財団長寿科学振興財団:ファイトケミカルとは ライター/木町ゆうこ 管理栄養士として病院や自治体で様々な病気や年代の方の栄養管理を経験。現在はフリーランスで栄養相談やコラム執筆などの活動をしている。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)