【センバツドラフト候補・スーパー1年生編】大阪桐蔭が誇る怪物右腕、宮城大弥を彷彿とさせる健大高崎の超実戦派左腕、星稜のクレバー型捕手と超名門に逸材が集結!
第96回選抜高等学校野球大会には多くの「スーパー1年生」が登場する。 昨年の高校No.1左腕・ソフトバンク1位の前田 悠伍投手(大阪桐蔭)は22年の選抜にスーパー1年生として甲子園デビュー。13回を投げ、22奪三振、防御率0.00の快投を見せ、観衆を沸かせた。今年も話題の中心になりそうな選手を紹介しよう。 【一覧】 1年生有力選手リスト
まず球速表示で甲子園を沸かせる剛腕といえば、森 陽樹投手(大阪桐蔭)だ。聖心ウルスラ聡明中時代から、軟式ながら最速143キロの速球を投げ込む投手として注目され、多くの強豪校から注目される中、大阪桐蔭に入学。昨年6月のナゴヤドームで行われた栄徳との練習試合では最速146キロをマークするデビューを飾り、着々と階段を登ってきた。秋季大会では12回を投げ、19奪三振の快投。ダイナミックなフォームから繰り出すストレートは最速151キロまで伸び、伸びがあり、空振りを奪える。打球速度が減速する新基準バットになったことで、さらに無双するのではないか。 大阪桐蔭では森とともに注目したいのが中野 大虎投手。根尾 昂投手を思い出させるフォームから140キロ中盤、スライダーを器用に投げ分ける。実戦力の高さでは中野が上回り、センバツでも好投が期待される。
続いて健大高崎の佐藤 龍月投手だ。東京城南ボーイズ時代から130キロ後半の速球を投げ込む左腕として注目を浴び、U-15代表も経験。全国トップレベルの強豪校の誘いがある中、兄・佐藤 志龍内野手がいる健大高崎に進むことになった。1年春からベンチ入りし、秋の関東大会ベスト4。その投球スタイルは宮城 大弥投手(興南-オリックス)クを彷彿とさせ、140キロ中盤の速球をグイグイ押す投球で33回を投げ34奪三振を記録。秋季関東大会ではスライダーが高めに浮いて打たれる場面があったが、このセンバツでも快投が期待される。 佐藤とともに注目されるのが健大高崎の石垣 元気投手だ。佐藤と同じく1年春からベンチ入りし、コンパクトな腕の振りから振り下ろすストレートは常時140キロ前半を計測し、スライダーを器用に投げ分けて打たせて取る投球を見せる。ゲームメイク能力が高く、1年春から先発として活躍してきた。甲子園では佐藤から石垣、もしくは石垣から佐藤の投手リレーが見られそうだ。