ガーディアンズベンチ（AP）

◇１９日（日本時間２０日）　ア・リーグ優勝決定シリーズ第５戦　ガーディアンズ２―５ヤンキース（クリーブランド） ◆ダイビングキャッチで魅せたジャッジ【写真】 　ガーディアンズは地元のリーグ優勝決定シリーズ第５戦でヤンキースに敗北。シリーズを１勝４敗とし、敗退が決まった。 　メジャー最強のブルペン陣が、最後に”勤続疲労”で力尽きた。２―２と同点の延長１０回２死一、二塁。５番手右腕ハンター・ギャディス投手（２６）は外角高め１５３キロの直球をソトに中堅右へ運ばれ、決勝３ランを被弾。ベンチに戻ったメジャー３年目を全米中継局ＴＢＳがアップで抜くと、真っ青な顔色だった。 　ガーディアンズが誇る『メジャー最強ブルペンカルテット』の一角として、ギャディスは今季７８試合登板で３３ホールド、防御率１・５７。他にも４７セーブはリーグ最多の守護神エマニュエル・クラセ、２８ホールドの右腕ケード・スミス、２９ホールドのティム・ヘリンと、今季は４投手がいずれも７０試合以上に登板し、かつ防御率は２・００未満だった。 　だが、先発投手を引っ張らないことから「ｓｈｏｒｔ　ｌｅａｓｈ（手綱が短い）」と称されるボート監督の采配もあり、今季の４人がこなしたのはいずれもメジャー自己最多のイニング数。さらに今ポストシーズンは、チーム全１０試合中ヘリンとスミスが９試合も起用され、ギャディスは８試合、クラセは７試合に登板。文字通りのフル回転がたたり、明らかに球威が落ちていた。 　同局のロン・ダーリン解説者は「ガーディアンズの最大の武器はブルペンだった。そのメジャー最強のブルペン陣から、ヤンキースは６本塁打を放った」と紹介した。今シリーズの５試合は先発投手が平均３イニング３分の１しか持たずに防御率５・８２。ブルペン陣全体で２８イニングもこなし、１７失点（自責１２）、防御率３・８６。メジャートップだったレギュラーシーズンのブルペン防御率２・５７から大きく数字を下げた。（写真はAP）