床拭きの仕上がりはどうなの? Dyson、パナソニック、東芝など“持ち味”はさまざま、進化する最新「水拭き掃除機」6メーカー機能まとめ
水を噴射しながら同時に回収するので、強力な吸引力が必要です。そのため、海外の製品は非常に大きく、20リットルの灯油缶ほどあるキャニスター(床置き)式のものが主流です。 一方、日本ではブームの火付け役になったアイリスオーヤマのリンサークリーナー(RNS-B400D・2万2280円)が今も人気で、シリーズ累計125万台を出荷しています(2024年11月現在)。大きさは海外のものよりもコンパクトです。
絨毯にこぼしたコーヒーやケチャップの染みのほか、車のシートの皮脂汚れなどにも有効ですが、水拭きには少し遠く、仕上がりも少し湿っているため、掃除の後に何時間か乾燥させる必要があります。 ■AQUAの水拭きフロアクリーナー AQUAの水拭きフロアクリーナーWIPEL(ワイプル:AQC-WX1P・オープン価格)に代表される水拭き掃除機。湿式掃除機と違って水を噴霧するのではなく、水拭き用のローラー型モップを濡らして、水拭きします。
ローラーには汚水を絞るための部品(スクレイパ)が取り付けられていて、ローラーが1回転すると「注水」「水拭き」「雑巾絞り」のサイクルを繰り返します。こうして、いつもきれいなモップで水拭きをします。 スティック掃除機とモップ中間のような形状で、下部には注水タンク、その裏に同量の汚水タンクがあります。 前述したリンサークリーナーは染み汚れが中心でしたが、こちらは固形ゴミもOK。床にこぼしたラーメンの麺や、猫が吐き戻した毛玉なども吸引します。ゴミは汚水タンクに回収されるため、タンクの汚水を処理するときは、台所の三角コーナーに使うようなネットで、固形ゴミと汚水を分離する必要があります。
■進化した水拭き掃除機はDyson 水拭き掃除機の中でいちばん進化しているのは、DysonのWashG1(8万4700円)でしょう。 Dysonといえばサイクロン掃除機ですが、この掃除機はサイクロンを使っていない水拭き+吸引掃除機。基本的なしくみはAQUAのWIPELとほぼ同じです。 違うのは、WashG1はマイクロファイバー製のダブルローラーになっていて、1カ所を2本のローラーが通過することで、より拭き掃除力が高まっているという点。ローラーはそれぞれ逆回転するため、強力なべたつき汚れもしっかり落とせます。