【鳴門ボート・ルーキーシリーズ第16戦】F2のハンディをものともせず中島秀治が圧逃で今年3回目のV
鳴門ボートの「スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第16戦」は22日、第12Rで優勝戦が行われ、F2の中島秀治(28・滋賀)が逃げ快勝。当地初、今年3度目の優勝(通算4V)を飾った。吉川晴人(滋賀)が6コースから2着に入り滋賀支部ワンツー。3着に高井雄基(愛知)が入り3連単❶❻❷は1万3740円の高配当決着となった。 ◇ 逆境をはね返して成長を証明した。予選1位通過からの王道を突き進んだ中島が、気迫あふれる〝熱逃〟で同世代バトルを制した。 「進入の並びとかは気にならず、とにかく集中していてファンの声援しか聞こえていなかったです。(1周1マークは)4番がきていて『ヤバい』と思って全速でターンしました」 進入は展示同様、3枠の飛田江己(埼玉)がダッシュに引いて枠なり2対4。4コースからコンマ07のトップスタートで攻めてきた地元の垂水悠(徳島)らライバルたちを、コンマ11の的確なスタートと磨きをかけたスピードターンで退けた。 技術だけではない。「この状況を作った自分が悪いんですけど、1節間ずっと緊張していました。手を振ってくれているファンがいて、優勝したときにお祝いしてもらえているあの景色は格別です」。2節前の江戸川、前節の戸田でフライングを切りF2の重ハンディを抱えるなか、ファンの声援も力に1番人気に応えメンタルの強化を示した。 「鳴門は本当に好きなレース場です。この優勝が何かにつながればと思いますし、もっと質のいいスタートがいけたらと思います」 2019年6月にデビュー初1着を挙げた水面で重圧を克服した。8月の福岡PGⅠレディースチャンピオンで遠藤エミが大会連覇、先月のまるがめSGメモリアルでは馬場貴也が大会連覇を飾るなど今年も旋風を巻き起こしている滋賀支部の次世代を担う若武者がさらなる躍進を期す。(小出大輔)