NPB複数球団がマークする宗山塁の実力は? 高校生は長距離砲がズラリ 24年ドラフト候補10選【野手編】
宗山と高校の同期だった渡部も上位指名の期待
昨年は大学生投手たちが相次いで上位指名されたドラフト会議。2024年もプロへのステップアップを果たせるだけのポテンシャルを持った選手は多士済々だ。 果たして、24年の指名候補にはどんな有力選手がいるのか。投手と野手の10人ずつを厳選して紹介したいと思う。今回は野手編だ。 ―――◆―――◆――― ●宗山塁(明治大=広陵高出身/遊撃手) 早くから2024年の目玉と見られてきた現大学球界でナンバーワンショートだ。上半身の力を抜いて素早く動けるフットワーク、柔らかいハンドリング、正確で強いスローイングはいずれも一級品で、既にプロでも上位の守備力を誇る。 打撃もバランスの良いスイングで軽々とヒットを放ち、スタンドへ運ぶパンチ力もある。昨年は身体を絞り、脚力もアップし、着実に成長を続けている。すでに複数のNPB球団が徹底マークすると報道されており、順調にいけば1位重複の可能性は高い。 ●渡部聖弥(大阪商業大=広陵高出身/外野手) 抜群のパンチ力と運動能力を誇る外野手。大学進学後に見違えるほど体躯が大きくなり、それに比例して長打力もアップ。2年秋にはリーグ新記録となるシーズン5本塁打を放った。どのコースにもスムーズにバットが出て、広角にホームランを放てるのが大きな魅力だ。 加えて強肩を利した守備と俊足もかなりのレベルにあり、外野手としての総合力も高い。大学日本代表候補でもその打撃の安定感は群を抜いており、高校の同期である宗山と揃っての1位指名も期待できそうだ。 ●西川史礁(青山学院大=龍谷大平安高出身/外野手) 昨年に大ブレイクを果たした右のスラッガー。3年春のリーグ戦で打率.364、3本塁打、10打点の活躍でMVPを受賞すると、6月の大学選手権でも5割近い打率(.467)を残してチームの日本一に大きく貢献した。 大学日本代表候でも4番を任され、日米大学野球でもメジャーリーグの未来を担う好投手たちを相手に快音を連発。秋のリーグ戦こそ厳しいマークに苦しんだが、明治神宮大会でも豪快な一発を放った。長打力は大学球界でも屈指の存在で、貴重な右の長距離砲だけに高い注目を集めるのは間違いない。