福岡・精華女子、盤石展開で5大会ぶり白星 序盤から相手を圧倒【ウインターカップ】
◆バスケットボール・全国高校選手権ウインターカップ 精華女子83―56倉敷翠松(24日、東京体育館) ■残り3秒の奇跡、2年連続の歓喜【写真】 盤石の内容だった。シードで2回戦から登場した精華女子が倉敷翠松(岡山)に快勝。「昨年は初戦で負けたので(試合の)入りを大事にしようと話していた」。ポイントガードの中釜光来(3年)は、8強入りした2019年度大会以来、5大会ぶりの白星を振り返った。 第1クオーター(Q)を28―7と一気に主導権を握った。中釜のゲームメークに応え、U17(17歳以下)女子日本代表でエースの清藤優衣主将(同)、留学生で身長189センチのアキンデーレ(2年)らが得点を重ねた。 ベンチ入り全員がプレー時間を得るなど上々の内容。経験の少ない選手もコート上で巧みに導いた中釜は「得意とする守備からの速攻を一番にし、チームメートの強みも発揮できれば」と12得点6アシストを記録して献身的にチームを支えた。 九州の有力校が集う「U18(18歳以下)日清食品九州ブロックリーグ」で初代女王に輝き、11月の今大会予選は東海大福岡に完勝し5年ぶりの優勝。清藤主将は「すごくいい状態で試合に臨めてると思う」とチームに強い手応えを感じている。 次戦はU17日本代表のエース後藤を擁する浜松開誠館(静岡)で、清藤主将にとっては世界で戦った〝戦友〟との対戦。「ぶれることなく自分たちのプレーをして、相手にも対応したい」。5年前の8強を超える頂点だけを見据える。(山田孝人)