NISAとiDeCoの違いが分かりません。どちらから使ったらいいのでしょうか?
NISAとiDeCoの選び方
NISAとiDeCoにはさまざまな相違点がありますが、どちらか1つを選ぶ場合でも、併用を考えている場合でも、以下の2つのポイントに注目してみるとよいでしょう。 1.自分の年齢 2.運用の元手資金 1.自分の年齢 現在20代や30代など若い世代の方で、今後、結婚や子育て、マイホーム購入といった大きな出費が予測されている方は、NISAから挑戦するのがおすすめです。NISAならいつでも売却して現金化することができるため、iDeCoよりも使い勝手がよいと感じるでしょう。 一方、40代や50代などで収入が安定している方は、NISAとiDeCoの併用がおすすめです。NISAのつみたて投資枠や成長投資枠をフル活用して投資をしながら、iDeCoでコツコツと拠出を行うことで、非課税制度を十分に活用でき、お金を大きく増やせる可能性があります。 2.運用の元手資金 収入が少なく、貯金があまりできていない方や、運用の元手資金が少ない方は、まずは月1万円からでもNISAで資産運用を始めてみましょう。毎月の生活がギリギリな場合、60歳までお金が引き出せないiDeCoでは、お金が足りるのかどうか毎月不安を覚えることになるかもしれません。 一方、運用の元手資金が十分にある方、具体的には、今後3~6ヶ月分の生活費が確保できている方の場合は、NISAとiDeCoの併用を検討してみましょう。 3~6ヶ月分の生活費が確保できていれば、急にお金が必要になっても困る可能性は低いため、iDeCoに月1万円以上拠出しても問題ありません。iDeCoに拠出できる年間金額はNISAに比べて低いため、さらに大きな金額を資産運用に回したい場合は、併せてNISAも利用することをおすすめします。
まとめ
若い方や少額から資産運用を始めたい方は、いつでも現金化できるNISAから挑戦してみましょう。収入が安定している方や貯金ができている方は、NISAとiDeCoの両方を活用してお金を運用していくことをおすすめします。 執筆者:下中英恵 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
ファイナンシャルフィールド編集部