『SPA!』のグラビア撮影やMINAMOのフォトエッセイを担当。フォトグラファー 島田彩枝加が捉える、女性の真の美しさ
さまざまな分野のフロントを走り続ける女性たちの声を届ける、動画シリーズ「THE NEW VOICE」。第6回は、フォトグラファーの島田彩枝加さん。 【動画】「性的な表現がもっとポジティブなものであってほしい」。写真を通して、女性の美しい強さを映し出す島田彩枝加 「グラビア」といえば、水着など露出度の高い装いをした女性モデルが被写体となり、成人男性をターゲットにした週刊誌などに掲載されるものが一般的に認識されているかもしれない。それらは読者である男性たちに癒やしを与えると考えられるものだが、「男女関係なく、楽しんでもらえるグラビアやヌード写真を撮りたい」と語るのが、フォトグラファーの島田彩枝加さんだ。 島田さんはファッションや音楽に影響を受けて育ち、自分らしい表現方法を模索する10代で写真と出会う。そのなかでも、特に“女性の体”に焦点を当てた写真には特別な何かを感じていたという。 「学生の頃からヴィンテージの『プレイボーイ』誌を集めるのが好きでした。なぜ好きなのかと言われると難しいのですが……。みんな、女性の体から生まれてくる。神秘的な力強さを感じ、そういったところに魅了されているのだと思います」 自分でもグラビアやヌード写真を撮り始め、2021年に初めて週刊誌『SPA!』(扶桑社)のためにグラビアを撮り下ろした。2023年には、セクシー女優のMINAMO初のフォトエッセイ『惑溺』(KADOKAWA)で撮影を担当し、彼女の美しく自然体の姿を見事に捉えている。 本格的にグラビアやヌード写真の撮影を始めることが、自身が潜在的に感じていた性的な作品に対する違和感について改めて考えるきっかけになったという。 「世の中に出回っている性的な写真や映像に違和感があったんです。例えばアダルトビデオを見た時、本来は愛し合う美しい行為であるはずのことが偏った欲を満たすような表現に感じ、作品を見たことに罪悪感すら覚えたことがありました。そういった表現がもっとポジティブなものであってほしいと思っています」 島田彩枝加:フォトグラファー 1993年、熊本県生まれ。19歳で写真と出会い、上京後は『Droptokyo』のフォトグラファーとして撮影に参加。2019年に渡米し、帰国後はフリーランスとしてファッション写真などを多く手がける。彼女ならではの目線で女性の美しい強さを映し出した週刊誌のグラビア写真が話題に。