大同生命の超長期債買いの目線は30年2.5％前後、金利上昇なら上積み
（ブルームバーグ）： 大同生命保険は、2024年度下期の超長期債買い入れの利回り水準として30年国債で2.5％前後を想定しており、金利が上昇すれば計画を上回る投資を行う可能性がある。佐藤孝明運用企画部長が18日の運用説明会で明らかにした。
上期は国内債券を2900億円買い入れ、1000億円の償還と売却を差し引き、残高を1900億円増やした。超長期債を中心に購入を継続し、年度計画プラスアルファの投資を行ったという。
同社は４月の運用説明会で、超長期債を中心に国内債券を前年度（3000億円）並みに積み増す方針を示していた。佐藤氏は、下期は「金利水準に応じて機動的に対応する」とし、金利が上昇に向かえば上積みする可能性もあると話した。
日本銀行の追加利上げは年度内に１回か２回を想定。佐藤氏は「年内に１回、来年の春闘次第で３月末にもう１回あってもおかしくない」との認識を示した。春闘での賃上げ動向が見えてくる年度末近辺まで追加利上げに対する市場の警戒感がくすぶり続け、国内金利は上昇基調が続くとみている。
外債については、上期は為替ヘッジコストの高止まりを受けてヘッジ付き外債の残高を500億円削減。オープン外債も150億円減らした。下期はいずれも残高は横ばいを想定している。
【大同生命の2024年度下期運用計画】
【金融環境見通し：下期予想レンジ（25年3月末）】
(c)2024 Bloomberg L.P.
Masahiro Hidaka
