[独占ロングインタビュー]岩渕真奈が語る、引退決断までの葛藤。「応援してくれている人たちの期待を裏切るようなプレーをしたくない」<RS of the Year 2023>
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、ラグビーワールドカップ、サッカー・FIFA女子ワールドカップ、世界陸上、バスケットボール・FIBAワールドカップ……数々の世界大会が開催され、多くのアスリートの活躍に心揺さぶられる1年となった2023年。一方で、小野伸二さん、石川佳純さん、岩渕真奈さんなど、長く第一線で競技を背負ってきたレジェンド選手たちが現役引退を決意したことも印象的な一年となった。そこで、結果や勝敗だけではないスポーツの本質的な価値や魅力を伝えてきた『REAL SPORTS』において、2023年特に反響の多かった記事を振り返っていきたい。今回は、2023年に30歳での引退を決意した岩渕真奈さんが、引退発表後初めてその胸中を語った独占インタビュー記事だ。 (2023年9月9日公開) =================================
なでしこジャパンの中心選手として長く活躍し、日本女子サッカー界を牽引してきた岩渕真奈が、現役引退を表明した。16歳で代表入りし、2011年には18歳でFIFA女子ワールドカップ優勝メンバーに名を連ねるなど、14年間で3度のワールドカップと2度のオリンピックに出場。通算90試合に出場し、37得点を挙げた。今夏、オーストラリアとニュージーランドで開催されたFIFA女子ワールドカップではメンバーに選ばれず、9月1日には自身のSNSで、引退の意思と感謝の言葉とともに、こう綴った。「サッカーが大好きで サッカーで出会った人達が大好きで 何より自分のサッカー人生が大大大好きでした」。日本、ドイツ、イングランドの強豪クラブと代表で築いた重厚なキャリアと、30歳で引退を決意した理由、引退後のキャリアについて、引退発表後初のロングインタビューで明かした思いとは――。 (インタビュー・構成=松原渓[REAL SPORTS編集部]、写真提供=FF)