法改正で問われる食品関連業界の「衛生管理」 安心・安全に向け求められている対策は
衛生レベルを向上には総合的なシステムづくりが必要
「衛生対策を個別の点で行うのではなく、総合的な面で仕組みをつくることができれば、衛生レベルが向上することはもちろん、経費の負担も飛躍的に改善される」と谷代表は強調する。 例えば、個人の飲食店などはその都度、問題に対して対策するところが少なくないが、根本的な課題の解決にはなりづらい。「衛生管理はトータルでしっかり考えた方が時短にもなるし、働く人の負担軽減にもつながり、費用面でも軽減される場合が多い」と指摘する。
持続可能な衛生環境作りを実現する17個の目標
同協会では、単に衛生対策をするのではなく、衛生環境づくりを実現する17の目標を設置。「総合衛生対策」の普及、推進にも力を入れて来た。 「正しい衛生対策の知識を身に付け」「正しい衛生対策の仕組みを作り」「学びの継続や定期点検等を行う」ことにより、継続的な衛生対策の改善が実現するという。 最近ではHACCPの認証を受けたことがニュースになったり、あるいは郷土の名物や特産品が、この制度の下だと販売できなくなる恐れがある、といったことも話題になっている。 事業によって問題は様々。衛生対策に悩んだら、まずはプロに相談するのが一番のようだ。 ◇一般社団法人「総合衛生対策協会」 東京都葛飾区東新小岩1-15-19 2F
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