【元交際相手ら5人が逮捕】多摩川スーツケース死体遺棄の被害男性は「住吉会の元相談役」と豪語していた「アウトロー系配信者のレジェンド」だった
“先駆者”に見出された原さん
もちろん世の中はそんなに甘くはなく、頓挫するケースがほとんどだ。 「所詮ははぐれ者が手がけるエンタメです。『俺は地元でケンカ最強だった』とか、やたらケンカ自慢をするだけの見るに耐えないコンテンツも多い。自己プロデュースや客商売のノウハウも持っていない人たちばかりで、ほとんどが収益化できないまま消えていきます」(同) 原さんは、そんな厳しい世界の中で10年以上も生き残ってきた“レジェンド”だったという。 原さんが注目を集めていた時代は、配信の主流はYouTubeではなく「ニコニコ生放送」だった。原さんと交流のあった配信者仲間のヒロさんは、原さんが配信界に颯爽と“デビュー”した日のことを今も覚えている。 「今も往年のニコ生ファンたちの間で語り草になっている、配信界のもう1人のレジェンド『ウナちゃんマン』との“生配信バトル”です。唯我はウナちゃんマンによって見出されたスターと言っても過言ではありません」(ヒロさん)
本当に住吉会の相談役だったのか
元暴力団組員という肩書きを持つウナちゃんマン氏は、“ケンカ上等”の破天荒なスタイルで原さんより数年前から配信活動を行ってきた先駆者だった。 「真っ昼間から酒を煽りながら、べらんめえ口調で視聴者をひたすら煽り倒す。怒った視聴者が生配信中に凸をかけ、警察官が駆けつける騒ぎも日常茶飯事だった。YouTube全盛期になるにつれて影が薄くなってしまいましたが、昨年4月、自宅で病死していた状態で発見されるまで細々と配信を続けていました」(同) そんな先輩格に新参者だった原さんは睨まれ、生配信に出演するよう“呼び出し”を受けたのだ。2011年に配信されたその動画は、今もYouTubeで閲覧可能である。 画面に映るのは、黒いジャージにサングラス姿の原さんと、白のジャージに缶ビールを手に持つウナちゃんマン氏。 原さんが「初めまして、唯我と言います。いつもウナさんの放送見ています」と丁重に挨拶し、平穏に配信は始まったが、ウナちゃんマン氏が「どこに“所帯”持ってたの?」と本題を切り出していくにつれ、徐々に剣呑な雰囲気になっていった。 原さんは新宿に縄張りを持つ住吉会の中で、独立した組織を持っていたかのように己の過去を語っていたのだが、ウナちゃんマン氏は“フカシ”と踏んで追及し始めたのだ。 ウナ氏「住吉会にいたんだったらいいけど、アンタどこのレベルにいたんですか」 原さん「相談役です」 ウナ氏「相談役ってどこの相談役」 原さん「副会長補佐の下です」 ウナ氏「はぁ? 住吉会本体の?」