TVプロデューサー佐久間宣行、推しは「ごきげんな時の自分」と決める。それは自分の心が耐えられないことをまず知ること。
一番の推しは、「ごきげんな時の自分」
ネガティブを飼い慣らし、メンタルを管理することと同時におすすめしたいのは、 「安定している状態の自分を好きになる」こと。どんな自分もまるごと愛そうという大袈裟なことではなく、機嫌がいい状態の自分を応援するイメージです。 自分が陥りたくないのはどんな状況なのか、いい状態を保てるのはどんな時なのか。内面と対話して自分を把握し、いいメンタルの状態が続くような日々の過ごし方を研究してみましょう。 そして、好きなことや興味のあることを見つけて、没入することを体験してください。なぜなら、この没入という経験を経ることで、初めて本当の自分像が浮かび上がってくるから。 自分のことを俯瞰で見る視点は、自分に没頭したことのある人が持てるもので、やりたいことに夢中になった先でしか得られません。逆に体験しないまま俯瞰で見ようとすると、自分の本質を見落としてしまうことになる。そうなると、浅いレベルでの理解で終わってしまうし、自分のことを見誤ったままで生きていくことにもなりかねない。 僕も、はじめからこういう視点をマスターしていたわけではなく、経験を積み重ねてやっと分かるようになりました。 自分に没入して検証した結果、自分にとって好きなこと、大切なこと、我慢できない苦手なことなどが分かり、そのうちどんな時にごきげんでいられるのかがより解像度高く理解できるようになると思います。 ※「よみタイ」2024年8月10日配信記事 構成/「よみタイ」編集部
---------- 佐久間宣行(さくま のぶゆき) 「ゴッドタン」「トークサバイバー!1・2」「インシデンツ1・2」「LIGHTHOUSE」などのテレビ番組、配信作品を手がける。「オールナイトニッポン0(ZERO)」の最年長パーソナリティの他、バラエティ番組のMCとしても活躍。著書に『佐久間宣行のずるい仕事術 ―僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた』(ダイヤモンド社)など。YouTube チャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」は登録者数200万人を突破(2024 年6月現在)。 ----------
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