ラツィオ、鎌田大地が契約延長を決断なら出費は当初の想定の2倍に?!今冬セリエAが頭を抱える問題に伊紙注目 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】MF鎌田大地らラツィオに所属する選手の契約状況について、イタリア紙が6日、特集記事で近況を伝えた。 【動画】永遠の都で奮闘続く日本屈指のテクニシャン!【日本代表|鎌田大地(ラツィオ)タッチ集】
今シーズンは、セリエA第18節終了時点で9位と低迷するラツィオ。来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権確保への道が険しくなる中、クラウディオ・ロティート会長は、所属選手の契約更新に関して「倹約」な姿勢となりつつあると、イタリア紙『Corriere dello Sport』が報じた。 ラツィオは今後、2025年に契約切れとなるマッティア・ザッカーニの契約延長に向けた話し合いの場を予定しているほか、今シーズンの行方を見守りつつ、守護神のイヴァン・プロヴェデルやアレッシオ・ロマニョーリ、パトリック、ニコロ・カザーレらとの契約更新を検討しているとみられる。 さらにイタリア紙は、今シーズン限りで契約満了を迎えるMF鎌田大地やMFフェリピ・アンデルソンの去就にも目を向けている。ただ、想定外の問題も浮上している。イタリア政府が、当初、冬の移籍期間終了後の来月末まで適用される見通しだった税制優遇措置を今月1日から撤廃することを決めたためだ。 セリエAでは、イタリア国外出身または過去2年間に国外で活動していたイタリア人選手や監督を獲得する際、最大50%の税が削減される“頭脳の復帰”を目的とした優遇措置が2020年1月から導入された。昨夏の移籍市場においても、ミランのクリスティアン・プリシッチやインテルのマルクス・テュラム、ラツィオの鎌田らの獲得の際に適用され、セリエAの各クラブが節税の恩恵を受けている。 だが、優遇措置が撤廃されたことで、ラツィオは「税制上の恩恵を受けられず、このストップについても勘定に入れなければならない」。選手側であるラツィオのブラジル人MFアンデルソンも「優遇措置を基により高額な年俸を求めることを目指していた」が、交渉への影響は避けられない。 またイタリア紙は「ラツィオはカマダとの契約サイン時にこの法令が有利となった」とも指摘し、昨夏にフリーで加入した鎌田の契約に言及した。「6月末に満了を迎えるが、自動延長オプションは彼にしか発動できない」ため、「もし行使すれば、彼は3年契約を確保できるが、ラツィオは当初の正味300万ユーロ(約4.8億円)と比較すると、倍の支出を準備しなければならない」と綴り、クラブが想定外の出費に頭を抱えざるを得ない状況になることを伝えた。 試合情報 ウディネーゼ vs ラツィオ 試合日時:2024年1月7日(日)日本時間23:00 会場:スタディオ・フリウーリ