石川さゆり 映画「PERFECT DAYS」を振り返る「ヴィム・ヴェンダース監督はすごく日本が好きな方で、着物を着てほしいとおっしゃってくださって」
俳優・タレントの坂ノ上茜がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「白岳しろ 坂ノ上茜のぎゃんっ!ラジオ」。地元・熊本の本格米焼酎「白岳しろ」をゲストとともに飲み交わしながらお送りするトークバラエティ番組です。 7月25日(木)と8月1日(木)の放送では、ゲストに石川さゆりさんが登場。この記事では、7月25日オンエアの模様をお届けします。ここでは新曲「とこしえの旅」の制作秘話や、出演した映画「PERFECT DAYS」の裏話について語ってもらいました。
◆人生は一本道がずっと続くわけではない
坂ノ上:石川さゆりさんは、6月19日(水)に新曲「とこしえの旅」をリリースされました。ジャケット写真のお着物も涼しげでとても素敵です。今日のお召し物はお洋服で、雰囲気が全然違いますね。 石川:いつも着物を着ているイメージがあるのかしら? 坂ノ上: Instagramなどを拝見して「普段はお着物ばかりじゃないんだな」と感じていました。 石川:着物を着て出かけたいなっていうときはプライベートでも着ることはありますけど、ほとんどお洋服かな。 坂ノ上:そうなんですね。楽曲を聴かせていただきましたが、さゆりさんの優しい歌声を聴いているだけでジーンと染みわたりました。 石川:松井五郎さんが作詞で作曲が加藤登紀子さんなんですね。いい日ばかりじゃなくていろんな日があるけれど、前を向いて歩いていかないといけない(という曲)。私が大好きな小説の先生で水上勉さんという先生がいてね、「道をどこまでも歩いていくしかないんだよ。いろんなことがあっても道の途中でいろんな面白いものがあるから、ちゃんと道を歩きながら進んでいくんだよ」とおっしゃったのが忘れられないんです。 道がずっと1本だけ続いていくということはなくて、必ずどこかで2つにわかれるときがある。そのときどこに歩いていくかは自分の道の面白さだよねとおっしゃっていて。それを聞いたときに「とこしえにいろいろなことは続いていくけども、旅のように自分の道を歩いていかないといけないな」と思いながらこの歌を作りました。 坂ノ上:道ってまっすぐなだけじゃないですもんね。私は夢追い人としてどうやったら早くたどり着けるかを考えたりもするけれど、その道の途中で出会う人だったり分岐点もちゃんと感じて歩いていかないと楽しくないですよね。 石川:そう。道の途中で「何があるかわからない」というのを面白がるのがいいことなのかなって思います。