松尾夏海、消えかけた”12番目のイス”つかむため「守りに入るタイプではない」【下関ボート・G2「レディースチャレンジC」初日】
◇19日 G2「第11回レディースチャレンジカップ」初日(山口県・下関ボート) ◇コラム「松ふね屋 チャレンジカップ特別編」 常に幸せな未来を想像しながら、それに向かって突き進むタイプ。常に不測、最悪の事態を想定しながら、慎重に事を運ぶタイプ。皆さんはどっちのタイプですか? オレは前者です。というか、面白そうなことや楽しそうなことを見つけると、つい後先考えずに飛び付いてしまう。そらそうじゃないと二度も仕事を変えたりしない。あと、これもその性分のせいだと思う。 舟券も穴屋です。 初日9Rを5コースから3着とした後も、松尾夏海(33)=香川=はしばらく整備室にこもった。「今年は地区選(優出3着)後にフライングもあって、前節の戸田を走るまではずっと流れが悪かったですね」 一時は水平線の向こうにあったクイーンズクライマックス12番目の座。それが前節戸田の前検気配で「揺り戻し」を感じると、その感触通りに優勝。水平線にうっすらと12番目の輪郭が浮かび上がった。 優勝でも結果待ちという条件の中で臨む今節。射程圏と呼ぶにはかなり遠い。ただ、手の中に流れを感じるからこそ、次走への準備にも一切の妥協がない。「私ですか? どっちですかね…。少なくとも、守りに入るタイプではないです」 (松下雄一郎)
中日スポーツ