佐津川愛美主演映画『毒娘』押見修造の描き下ろしイラスト公開 山田杏奈らのコメントも
4月5日より新宿バルト9ほかで公開される佐津川愛美主演映画『毒娘』より、押見修造による描き下ろしイラストと著名人の絶賛コメントが公開された。 【写真】『毒娘』場面写真(複数あり) 本作は、『ミスミソウ』『許された子どもたち』などで知られる内藤瑛亮監督によるパラサイトホラー。2011年にインターネットの匿名掲示板で話題となった、ある新婚家族を襲った実際の出来事をモチーフとしたオリジナル脚本作だ。 主演を務める佐津川をはじめ、植原星空、伊礼姫奈、馬渕英里何、凛美、内田慈、クノ真季子、竹財輝之助が共演に名を連ねた。『惡の華』『血の轍』などで知られる漫画家・押見がキャラクターデザインを担当する。 夫と娘と3人で中古の一軒家に越してきた萩乃(佐津川愛美)。家庭に恵まれなかった彼女にとって、夢に見た幸せな家庭だった。しかし、ある日外出中の萩乃に、娘の萌花の悲痛な声で助けを求める電話がかかってくる。慌てて帰宅した萩乃が目にしたのは、荒れ果てた我が家と洋服をずたずたに切り裂かれた萌花、そして萌花に馬乗りになって大きな鋏を握りしめた見知らぬ少女の姿だった。彼女の名前は“ちーちゃん”。かつてこの家に暮らしていたが、ある事件を起こして町を去ったはずだった。彼女の存在は、一見幸せに見えた萩乃たち家族が押し隠そうとしていた“毒”を暴き出し、悪夢のような日々の幕開けを告げる……。 公開された描き下ろしビジュアルは、本作のキャラクターデザインを担当した押見による“ちーちゃん”の描き下ろしイラスト。カラスの羽や虫の死骸をブローチのようにあつらった真紅の服を身に纏い、手にはトレードマークともいえる洋裁バサミを持ち、まっすぐこちらを凝視しているちーちゃんの姿が描かれている。 あわせて、本作を一足早く本作を鑑賞した著名人からコメントも到着。内藤監督の『ミスミソウ』で主演を務めた山田杏奈をはじめ、漫画家の伊藤潤二、山本英夫、押切蓮介、映画監督の清水崇らホラー作品に精通した人選となっている。 コメント 山田杏奈(女優) 小さなほころびと違和感がどんどんと大きくなって行く様を どこか高揚しながら見てしまう背徳感。 たまりませんでした。怖かった。鋏の音が耳から離れません。 伊藤潤二(漫画家『富江』) 毒娘の赤いビジュアルと、独特なハンドサインが 強烈なインパクトで目に焼き付けられ、網膜から消えません。 「家」に執着する少女「ちーちゃん」の話を まだまだ観たいと思いました。 山本英夫(漫画家『ホムンクルス』) 押見修造(漫画家)が、実写映画のキャラデザをやる?? なるほど~、 押見色を中心に、キャラクター達の人間模様がヒリヒリしてきて、 内藤映画になっている・・・! 押切蓮介(漫画家『ミスミソウ』) 開いて閉じる裁ち鋏、狂気の中に潜む妖艶。 ちーちゃんの存在に気が付けば魅了される! コーラのぶっ飛び方も必見だ!! かいばしら(俳優/YouTuber) 赤い女のショッキングな登場にはじまり 居心地の悪い家族の呪いを通過。 そして目も覚めるような真っ赤っ赤な青春劇に!強烈! 人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー) とんでもない怪作が現れた。 家族の歪みをこれ以上ないほど生々しく描き出す。 これは毒をもって毒を制すどころの話しじゃない。 劇物と劇物が激突する壮絶な家族ドラマだ。 末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー) 天才内藤瑛亮がまたやった...新しいジャンルを発明した... 暴力と加虐の連鎖がこれ迄に誰も観た事のない地平に連れて行く... 血の色に染まった少女「ちーちゃん」は大きなハサミで 肉と骨とそして欺瞞を切り刻む。 蟲の死骸に塗れたケーキとコーラの日々、 辿り着く先に待つ安寧は地獄の沙汰か安らぎか、 自分の眼で見極めて欲しい。 清水崇(映画監督) いろいろ歪(イビツ)だ……内藤&松久両氏の真骨頂なのか……。 世の無常を感じるほど、まともな人は出て来ない。 てか、まともって何だろ? ちーちゃんこそ無邪気でまともに見えてくるのは 人の世が生み出した姿無き何たるか?…だから…? 出産、子育て、穏やかな家庭……育む事全てが怖くなる。
リアルサウンド編集部