東京V城福浩監督、11戦負け無しにも「勝ちたかった」と悔しさ
◆明治安田J1リーグ第14節 東京V0―0G大阪(15日・味の素スタジアム) 東京Vは「Jリーグの日」にオリジナル10のG大阪とスコアレスドロー。Jリーグが開幕した93年ニコスS第9節~94年サントリーS第1節に並ぶ、クラブ史上2位タイの11戦無敗となったが城福浩監督(63)は「勝ちたかった、という思いがある」と悔しがった。 前半はG大阪をシュート1本に抑えた。前節の鹿島戦は立ち上がりに2失点しており「チームとしてその課題を克服しないと次に進めない」とゲキを飛ばしていた。中3日のG大阪に対し、中2日で戦い抜き「素晴らしい前半を選手は表現をしてくれた。前半で点を取りたかった」と唇をかんだ。 11試合負けがないものの、3勝8引き分け。ヴェルディ黄金時代の93~94年の記録は90分勝利が10試合、延長Vゴール勝利が1試合と、内容には大きな差があある。指揮官は「引き分けが多いので。全く胸の張れる11試合負けなしではないと思います」と言う。「1勝と3分けは同じ。勝ちたかったなという思いの方が強いし、勝てたなという試合が何試合かある。そこの詰めの甘さといえば選手にはかわいそうだけれど、そこを勝ちきれるチームにしていきたい」と強調した。 だた「守備は我々は誰かがサボったらJ1では戦えない。ピッチに立っている全員が守備を免除されず、前線からのハードワークをしてできるだけ相手陣でサッカーをする。目指しているところが結果として、自分たちのゴール前の張り付く時間が長くない」と手応えも口にした。 この日はスタンドでOBのラモス瑠偉氏(67)が観戦。伝統クラブを預かる指揮官は現状には満足していない。「今日であればどうやって前半で点を取るか。後半の揺さぶりからの(森田の)ミドルをあと3つ、4つ作れば点を取れたと思う」と強調する。「J1残留が絶対、最大、等身大の目標。ただ、それには満足しないサプライズを起こすんだという思いがある」と誓っていた。
報知新聞社