住宅ローンは思ったより多く借りられるけど…「自分の収入で買える家」を見極める3つのステップ
購入価格のイメージができたら、返済負担比率をチェック!
荒木「STEP3では、購入価格のイメージを決定。インターネットで住宅ローンシミュレーションと検索すると計算してくれるサイトがありますから、ぜひ活用してみてください。先ほどのSTEP1の結果、支払える住居費の月9万円から計算したところ、2600万円借り入れることができました。ここから、頭金200万円を出すことができれば、2800万円の物件が買えるイメージです」
荒木「購入価格のイメージが決定したら、仕上げに返済負担比率のチェックを。返済負担比率とは年収における住宅ローンの比率で、25%以下に抑えると毎月の支出がラクだと考えられています。年収400万円の場合は、毎月の支払額8万円で返済負担比率が24%となります。 この条件でシュミレーションすると、購入できる物件は大体2800万円。もう少し借入額を増やしたいときにはどうすればいいかというと、1つはシンプルに家計の見直し。金利が低い住宅ローンを探すのも有効です。また、ご家庭によってはご両親や祖父母から贈与してもらえるケースもあると思いますので、検討してみてください。 また、ご夫婦の場合は夫婦でローンを組むこともできます。先ほどは夫だけの年収400万円でしたが、そこに例えば妻の年収400万円が加われば、世帯収入が倍となり、返済負担比率は半分になります。 厳しいようですが、頭金を増やす近道はありません。近い将来に使うものなので、投資で一攫千金というものでもありません。目標を定めてコツコツ貯めることです」