大きく変わる!広島県の小選挙区 4区は東広島市と呉市が統合、新たな戦いへ 有権者への浸透は今ひとつ
広島ニュースTSS
9日、衆議院が解散し、事実上の選挙戦に突入しました。 衆議院議員選挙は今月15日公示、27日に投開票されます。 そして、今回の選挙から「10増10減」に伴い小選挙区の区割りが大きく変わります。 改めて、区割り変更について、選挙担当の若木記者とお伝えします。 若木さん、広島県は小選挙区の数が減りましたよね? 【若木記者】 広島県はこれまでの7つの選挙区から6つに減りました。 再編に伴い、各選挙区、エリアが変わりますが唯一、新しい6区はこれまで7区だった福山市がそのまま6区となります。 改めて、それぞれの選挙区をお伝えします。 広島1区はこれまで広島市中区・東区・南区でしたが、これまで旧4区だった安芸郡の3町が新たに加わりました。 Q:やはり、選挙区が減った分、どの選挙区もエリアは広がるんですか? いえ、2区は逆に減っています。 これまでの広島市西区・佐伯区・大竹市・廿日市市・江田島町を除く江田島市だったのが、江田島市は全て4区になりました。 3区はこれまでの広島市安佐南区・安佐北区、安芸高田市、安芸太田町、北広島町に、旧4区だった安芸区が加わりました。 5区は旧6区が主なエリアで、三原市の一部と瀬戸田町を除く尾道市、府中市、三次市、庄原市、世羅町、神石高原町だったのが三原市と尾道市は全域に拡大されました。 Q:平成の大合併で同じ市や町でも選挙区が分かれているところもありましたが、それは大きく解消されていますね。 そして、今回の区割りで最も影響を受けたのが4区です。 新たな4区は呉市、竹原市、東広島市、江田島市、熊野町、大崎上島町でこれまで4区の大票田だった東広島市と旧5区の大票田、呉市が統合される選挙区となりました。 これにより、それぞれの選挙区で現職2人を抱える自民党は候補者の調整に難航しました。 最終的に…。 呉市を地盤とする旧5区選出だった自民党・寺田稔氏と東広島市を地盤として、前回は旧4区から立候補し、比例復活した日本維新の会の空本誠喜氏が選挙戦で戦うことになりました。 新たな選挙区での戦いに挑む2人に区割り変更への受け止めを聞きました。 <新たな選挙区での戦い> 【旧広島5区選出 自民・寺田稔氏】 「新たな選挙区の区域をこれからもしっかり耕していかないといけませんし、広いとはいえ、全域回って少しでも私の地域に対する考え、国政の思いを発信することができればと思います」 【旧広島4区から立候補 比例復活 維新・空本誠喜氏】 「呉市は私の生まれ故郷・出身でもありますので、そういったことも踏まえて活動させていただきました。地域性も違いますのでそういったことを踏まえて地域に対してしっかりと政策なり、私の思いを訴えていきたい」 Q:有権者には区割りの変更がちゃんと伝わっているんですかね? 残念ながら、そうでもないようです。 今回、選挙区が変わる自治体に住んでいる有権者に聞きました。 <有権者インタビュー> 【安芸区在住】 Q:3区に変わるんです。知ってました? 「分からない。知らない。頭の中で4区とばっかり思ってた」 【安芸区在住】 「なんか、変わるのは聞いてます。一応知ってます」 【海田町在住】 Q:1区に変わるけど? 「全然知らなかったです。(投票に)行くは行くけどあまり関心ない」 【呉市在住】 Q:4区になるが? 「変わったからどうだっていう気もする。(候補者の)名前見たって分からないでしょう」 【海田町在住】 Q:1区に変わるけど? 「全然知らなかった。ネットで調べられたら調べて、そこから(選挙に)行きたい」 《スタジオ》 Q:有権者の皆さん、区割り変更をご存知ない方も多いようですね。 【コメンテーター:木村文子さん】(エディオン女子陸上部アドバイザー) 「変更されることを知らない方もいらっしゃると思いますし、自分が何区から何区に変わったことを把握することも、自ら動いて把握しないといけないのかなと感じました」 有権者にとっても1票を投じる候補者がこれまでの顔ぶれから変わる可能性があります。今一度、自分の選挙区について知って、さらに候補者の声に耳を傾ける必要がありそうです。
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