【ボクシング】石井渡士也が日本Sバンタム級王座挑戦権獲得「気持ち入れてやりたい」
<プロボクシング:フェニックスバトル123大会>◇17日◇東京・後楽園ホール◇日刊スポーツ新聞社後援 日本スーパーバンタム級挑戦者決定8回戦が行われ、同級1位の石井渡士也(23=RE:BOOT)が来春の日本同級王座挑戦権を獲得した。22年10月に引き分けている同級2位の池側純(26=角海老宝石)と拳を交え、3-0(77-74×2、78-73)の判定勝利。サウスポーの池側に対し、踏み込み鋭い右ストレートを顔面にヒットさせて競り勝った。石井は「この試合も2年ぶりの再戦。試合中もすごくきつくて減量もきつかった。応援してくださった人、会長のサポートに感謝したい」とリング上で感慨に浸った。 2回に偶然のバッティングで池側が右目上をカットしたのに対し、石井は左ストレートを浴びて左目上をカット。激しい打ち合いの展開から池側のホールディングの反則による減点1もあった。石井は「作戦はもっとじわじわいくボクシングでしたが、得意の踏み込みからに入ってしまい、相手の手口に乗ってしまった。ただ毎日毎日コツコツとやってきたので(勝利は)そのおつりが出たのだと思う」と謙虚な言葉で喜びを口にした。 日本同級王者下町俊貴(27=グリーンツダ)とは昨年10月に挑戦して以来の再戦となる。前回は引き分けで王座奪取を逃している。石井は「評価されている王者。国内では1番強いと思う。倒したら国内では本物になれると思う、気持ち入れてやりたい」と決意を口にした。