後発薬企業に業界再編を要請 厚労相、供給不安「異常事態」
ジェネリック医薬品(後発薬)の安定供給に向け武見敬三厚生労働相は4日、製造販売企業の社長ら13人と面会し、業界再編を通じ生産性を向上させるよう要請した。2020年以降に企業の不祥事が相次ぐなどして供給不安が続く中、厚労省検討会が5月、産業構造改革を提言していた。 武見氏は「3年にわたり品質、安定供給の問題が続いているのは異常事態だ」とし、業界が是正に向けた責任を果たしていないと指摘。「業界再編は待ったなしだ」と話した。 一つの医薬品成分の製造販売に多くの企業が参入し、少ないシェアを持ち合う現状が過当競争を招いているとして、供給企業数は1成分当たり5社程度が妥当だと述べた。