2025年度後期朝ドラは『ばけばけ』。小泉八雲と妻のセツをモデルに「夢は…」なんて一度も叫ばない日常の物語
2025年度後期の連続テレビ小説が発表されました。タイトルは『ばけばけ』。小泉八雲と、その妻である小泉セツをモデルにしたストーリーが放送されます。 * * * * * * * ◆第113作目の連続テレビ小説は『ばけばけ』 NHKによって放送されている連続テレビ小説は、『ばけばけ』で第113作目。本作では、松江の士族の娘である小泉セツと、その外国人の夫である小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が題材。2人をモデルにしつつ、歴史的事実を大胆に再構成し、急速に近代化が進む明治の日本の中で、2人が「怪談」を通して名もなき人々の心の物語を語り継いでいくさまを描きます。 ヒロインは小泉セツをモデルとした没落士族の娘・松野トキ。周囲には生きるのが下手な人々しかない身の上を恨めしく思いつつ、それでも前向きに生活しているトキは、その人生の途中でトキ同様にこの世を恨めしく思いつつ日本にたどり着いた外国人の男に出会います。 ヒロインのトキとその相手役はオーディションによって決定するため、現時点では配役は不明。後程の発表となります。また、ストーリー執筆を担当するのはふじきみつ彦氏。NHKでは『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』を執筆しており、日常の些細な出来事を独特の笑いをまじえて描く会話劇が得意な脚本家です。
◆普通だけど、だからこそ愛おしい そのふじき氏から、『ばけばけ』についてコメントが発表されています。 「何も起きない物語を書いています。 人生、光もあれば影もあると言いますが、人生って光でも影でもないところがほとんどだなぁというのが僕の実感です。キラキラしているわけではないけど影というほど暗くもない、取り立てて人に話すほどでもない他愛もない時間。そんな光でも影でもない部分に光を当てる朝ドラを書いてみたい。今回のモデルである小泉セツさんのことを知ってそういう考えに至りました。セツさんは特別なことを成し遂げたりとてつもない夢を叶えたりした人ではありません。少し変わった、しかし何気ない日常を送った、言ってみれば普通の人かもしれません。だけど、だからこそ愛おしいのです。 「夢はだけん!(島根言葉)」なんて一度も叫ばない朝ドラですが、好きになってもらえたら嬉しいです。」 連続テレビ小説『ばけばけ』は、2025年の春からクランクイン予定。2025年秋から放送予定となっています。
「婦人公論.jp」編集部
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