エメラルド採掘に賭ける女性 コロンビアの女性管理鉱山
コスケス、コロンビア、3月8日」 (AP) ― 地中数百メートルの坑道では、酸素が乏しく、息苦しいほどの暑さの中、緑色に光る宝石を求めて、女性工夫がトンネルを掘り続ける。 伝統的に男の世界で、エメラルドを求めて削岩機を握るのは、200人のコロンビア人女性グループだ。 コロンビアの象徴ともいうべき高品質のエメラルドを見つければ生活が変えられる、少なくとも家族を養っていけるという一縷の望みが、彼女らを突き動かす。 52歳のヤネスさんは、ボゴタから200キロ離れたエメラルド生産が集中するボヤカ西部のコスケス鉱山で働く女性グループの一員で、これまで2度も死の淵に立たされた。 最初は落盤で、2度目は鉱山内で道に迷って意識を失った。それでも、エメラルドはヤネスさんの希望であり続けた。 コロンビア産エメラルドは、その高い品質と市場価値で世界的に認められており、2022年には 約183億円のエメラルドを輸出した。 女性グループは非正規の鉱山で働いているため、固定給も労働者に認められた基本的権利もない。コロンビアでは、下層土は国のものであるため、開発には許可が必要になる。 さらに、この地域には、準軍事組織や麻薬密売カルテルが存在し、問題を複雑にしている。 現在、コスケスとその周辺地域で働く女性グループは、彼女らの労働を認め、正式なものとするため州の認定を求めている。 コロンビア全国鉱山連盟は、女性の管理下にある5カ所の鉱山を認定し、合法化する手続きを支援している。 コスケスの女性グループは、男女平等を求める闘いの究極の象徴であり、南米の女性を鼓舞する源なのだろう。 (日本語翻訳・編集 アフロ)