「Apple Vision Pro」 を手にしたら、周囲の人に体験機会を提供しよう!
その他、留意点
その他、気にしておいた方がよい点です。 完璧なフィッティングが求められるのがVRゴーグルです。Vision Proはアイトラッキングを活用した操作となるため、より、繊細なセッティングが必要になります。本体と顔を設置する部分(ライトシーリング)の形状はかなりの種類があるらしく、自分のものがそのままフィッティングする可能性は低いかもしれません。 また、ライトシーリングの接点となるライトシーリングクッションも幅のバリエーションがあるようです。Vision Pro購入前に、FaceID機能を活用して顔の形をスキャンしますが、このサイズを選定しています。Appleのフィッティングへのこだわりが感じられます。 ゲストとしては物理的にどうしようもないため、自分のVision Proであればもっとフィットして使えるよ、ということはお伝えしておきましょう。よりよいフィッティングを試したい時は、素直にApple Storeに行きましょう。 そして、メガネやハードコンタクトは利用不可です。視力が悪い場合、ソフトコンタクトは必須となります。多少の近視くらいであれば取りあえずはそのまま使えると思いますが、ベストではない点、注意しましょう。購入者自身は、メガネ相当のオプティカルインサートを作成できますので、その場合はソフトコンタクトも不要です。 また、顔を密着して使う道具です。そうした事が気になる方、お化粧されている方などに向けて、消毒品やケアグッズなどは準備しておいた方がよいかもしれません。
ゲストモードに入る手順
さて、準備が多少大変かもしれませんが、慣れてしまえば流れ作業になるかと思います。おおよそ以下の流れとなります。 (1)ゲストモードの準備をする 自分がVision Proを装着し、使ってもらいたいアプリを起動します。次に、iPadなどの表示機器を起動し、AirPlayを受信できるようにします。制限付きで渡す場合は「環境」の画像(いわゆる、バーチャル空間の背景です)も、見てほしい画像に変更しておきましょう。 なお、逆に、不要なアプリを終了しておきたい時は、強制終了させてしまいましょう。トップボタンとDigital Crownを同時に長押しすると、アプリを選択して強制終了させることができます。 (2)ゲストモードに設定 iPadなどにビューミラーリングを設定しつつ、ゲストモードをオンにしましょう。オンにすれば、自身はVision Proを外してしまって大丈夫です。オプティカルインサートを使っている場合は、ここで外しましょう。マグネット装着ですので、扱いが楽ですね。 ミラーリング設定がうまく動作していれば、Vision Proを外してもiPad側は継続してミラーリングされたままの状態となります。 (3)ゲストの設定 ゲストが装着し、画面に従って操作設定をしていきます。主にアイトラッキングの設定です。2~3分あれば完了できると思いますが、iPad画面を見ながらフォローしましょう。 なお、Vision Proを持つ部位に困る可能性もあります。ライトシーリング部分はマグネット接着のため、外れて落とす可能性があります。一度外してみて、ここを持つと外れるかもしれない旨を伝えておくと安心でしょう。 (4)ゲストに使ってもらう 起動しておいたアプリウィンドウがそのまま残った状態で再開されます。操作をフォローしながら、体験してもらいましょう。 なお、個人的に面白いなと思ったのは、予備知識がない方が操作すると、手をタップしたい部位に持っていき、タッチパネルのように操作しようとする点ですね。その方が直感的ではありますが、続けると非常に疲れそうです。目線を活用することで、手を膝に置いたままで操作できるのは、慣れは必要ですがよくできているなぁと思います。 (5)ゲストが外し、元に戻す ゲストがVision Proを外すと、自動でゲストモードは終了します。オプティカルインサートなど、忘れ物をしないようにしましょう。 後は「〇〇なことが出来そうだね」「〇〇は出来ないのかな」など、盛り上がりましょう。