【バスケ日本代表】富樫&河村に続く司令塔となれるか 佐々木隆成が初代表に意欲「自分が持ってる力を出し切る」
来月26日に開幕するパリ五輪に向けて、都内で強化合宿を行っているバスケットボール男子日本代表。11日までに代表候補選手が20人に絞られており、今月の22日と23日に北海道で行われるオーストラリア戦、7月に都内で行われる韓国(同50位)戦を経て、14人程度までメンバーが絞られていく予定だ。 20人が代表の枠を巡り日々の合宿でしのぎを削っているが、佐々木隆成も初の日本代表入りを目指す一人だ。28歳の佐々木はスピードと得点力が武器のポイントガード(PG)。Bリーグ2部・熊本ヴォルターズでプロキャリアをスタートさせ、2022年に1部の三遠ネオフェニックスに移籍。持ち前のスピードと得点力を生かしたプレーが三遠で開花し、全国にその名を轟かせることとなった。今季は42試合に出場し、平均11.0得点、3.0アシストを記録。フィールドゴール成功率は47.9%、3Pシュート成功率は37.8%を誇り、精度の高いシュートとゲームメイクで三遠を中地区優勝に導いた。 今回は5月のディベロップメントキャンプ参加を経て、A代表に初招集された佐々木。PGは昨夏ワールドカップでメンバー入りした富樫勇樹や河村勇輝などと枠を争うため、し烈な代表争いが予想される。初のA代表入りを目指す佐々木に、思いや意気込みを聞いた。
トップレベルのガード陣を「 そばで見て吸収したい 」
-ここまでの合宿の手ごたえ 僕は最初のディベロップメントキャンプから参加させていただいてるんですけど、レベルがどんどん上がっていますし、Bリーグの中でもものすごくトップレベルの選手たちと毎日練習できるっていうのはなかなかない機会だと思います。いいものは吸収しながらやれていると思います。 -今シーズンはBリーグでの活躍も目立ったが、代表にもたらせる自身の武器は スピード感のあるプレーは得意だと思っていますし、その中でシュートも、ここ2年間3年間はものすごく自信持って打てている。その二つは自信を持ってやれています。 -同じPGの富樫勇樹や河村勇輝から刺激を受けることは シーズンの中でも(他の選手の)試合は見ていますし、その中でスキルもそうですけど、メンタル的な部分でどういうメンタルで練習に取り組むか、試合に臨むかというのは勉強になります。これからもそばで見て吸収したいなと思っています。 -12人の代表に残るために必要なことは やはりスピードとシュート力が自分の武器なので、そこは出していきたい。(代表に)残りたいというよりは、自分の力をまず全て出し切って、残す残さないの判断(をするのは)はトム(ホーバス)さん。まずは自分が持ってる力を出し切るということにフォーカスしてこれからもやっていきたいなと思っています。 -ここまでの道のりについてどう感じているか 三遠に来る前はB2の熊本でプレーしていましたし、そのときはもう二、三年後に自分が今この場所にいるなんて思ってもなかったので、今ここにいるということは本当に僕の力だけじゃなくて、大野(篤史)さんだったり、三遠のスタッフの方々の力もあると思う。そこは本当に感謝しつつ、まずは僕の力を全部出し切ることにフォーカスして頑張っていきたいなと思っています。
滝澤 俊之