映画『室井慎次』なぜ“敗れざる者”&“生き続ける者”なのか 「踊る大捜査線」亀山Pが明かしたタイトル秘話
「踊るプロジェクト」12年ぶりとなる新作映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』が2部作連続公開される。「踊る大捜査線」シリーズのスタッフである本広克行(監督)、君塚良一(脚本)、亀山千広(プロデューサー)が5日、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の地上波放送にあわせて、Xスペースにてコメンタリー生配信「喋る大捜査線2024」の第2回を行い、最新作のタイトルにまつわる裏話を語った。 【画像】12年ぶり新作『室井慎次 敗れざる者』 本作の主人公は、「踊る大捜査線」シリーズで波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次(柳葉敏郎)。27年前に湾岸署の刑事・青島俊作(織田裕二)と交わした“約束”を果たせなかった室井は、警察を辞めて、故郷・秋田県で少年たちと一緒に穏やかに暮らしていた。しかし、猟奇殺人犯・日向真奈美の娘が室井の前に現れたことをきっかけに、彼のまわりに再び事件の影が迫りくる。
本広監督からタイトルの意味について質問された亀山プロデューサーは、「(映画の)タイトルが、そのままテーマかなと思いました」と回答。同じく室井が主人公だった映画『容疑者 室井慎次』(2005)で、容疑“者”とつけたことから「『敗れざる者』『生き続ける者』と何者かを意味する“者”をつけたかったんです」と明かす。
亀山プロデューサーによると、新作のタイトルは、君塚が執筆した初期のプロットで2部作にすると決めた時点で思いついたという。『敗れざる者』『生き続ける者』というタイトルに込めた意味について、「(室井が)警察を辞めて、無念の思いで、少し拗ねているのかなと。ただ、思い破れてきている室井さんでも、決して“破れざる者”であってほしいという自分の中の願望みたいなものがありました。そして、室井の理念などがずっと“生き続けて”ほしいっていう思いを込めてつけています。本広監督も君塚さんもOKを出してくれたので、『これで行こう』となりました」と説明した。