九州電力の玄海原発3号機、使用済み核燃料貯蔵プールの容量増やす工事完了…29年まで運転可能
九州電力は2日、玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)で、使用済み核燃料を保管する貯蔵プールの容量を増やす工事が完了し、同日から運用を始めたと発表した。貯蔵容量は1・6倍となり、2029年まで運転を続けても収容できるとしている。 【地図】九州電力玄海原子力発電所
「リラッキング」と呼ばれる工事で、20年に着工していた。収容できる燃料は1050体から1672体に増えた。11月末時点で978体を保管している。
玄海原発では、3号機と共に稼働している4号機の貯蔵プールも29年まで収容できる容量を確保済みだ。
更に貯蔵容量を増やすためにプールとは別の「乾式貯蔵施設」を設置する計画だ。27年度の運用開始を目指しており、実現すれば3、4号機が運転可能な期間は38年まで延びるという。