オール・タイム・ロウが語る、結成20周年を祝うライブへの想い、ポップパンクの可能性
サウンド作りの秘訣
ー『Tell Me I’m Alive』では、アレックス自身がクリエイティブ・ディレクションと共同プロデュースを手がけていますよね。プロデュースにザック・セルヴィーニとアンドリュー・ゴールドスタインを迎えているのも、前作の『Wake Up, Sunshine』同様です。このチームでどのようにサウンド作りを追求していったのですか? ザック・セルヴィーニは『Future Hearts』でジョン・フェルドマンの下で働いてて、『Wake Up, Sunshine』ではプロデューサーとして関わってくれた。彼はオール・タイム・ロウを聴いて育ったファンなんだよ。これ以上プロデュースに適任の人はいないよね。よくあるのは、プロデューサーが後からバンドの音楽について勉強を始めたり、プロデューサーがサウンドの方向性を最終的に決めたりすることなんだ。でもザックは元々ファンだから、オール・タイム・ロウらしさだけを考えてサウンドを追求してくれるんだよ。僕たちは常に新しいことをやりたいわけだから、オール・タイム・ロウをわかってくれてる人が横にいるのは本当にありがたいんだ。しかもファン目線でオール・タイム・ロウのサウンドを見てくれるから、そこは予想以上にヤバいことだと思ったね。 ーポップパンクについても聞きたいのですが、今は新世代も出てきていますし、リバイバルで盛り上がっていますよね。でもそういう中、オール・タイム・ロウはそこには寄せないで、我が道を突き進んでいるというイメージです。 今の盛り上がりを見るとうれしいと思うし、新世代のアーティストからもたくさん刺激をもらえてる。ウィローは素晴らしいアーティストだし、ナックル・パックのアルバムも素晴らしかった。でも素晴らしいアーティストがたくさんいるからこそ、僕たちがそこに戻って、また同じサウンドをやる必要はないんだよね(笑)。僕たちは前に突き進むのみだから。 ー何日か前でInstagramでスタジオの映像とともに「Coming soon foreal」とアップされていましたが、何を発表するつもりですか? 昔の曲をアップデートしたらどうなるんだろうと思ったんだ。15年前の曲は今の曲とはサウンドが違うからね。ライブで昔の曲をプレイしてる時も、その曲が『Wake Up, Sunshine』 とか『Tell Me I’m Alive』に入ってたら、どういうサウンドになるんだろう?って考えるんだ。僕たちは前よりも大人になったし、前よりも良いミュージシャンになった。今の僕たちがソングライター、レコーディング・アーティストとして持ってる新しい技を昔の曲に注入したら、昔の曲をまたどこか違うところに連れていけるんじゃないかと思ってて。まあどうなるかはわからないけれど、何らかの形でリリースするんじゃないかな。 ーこのバンドが20年続いた秘訣は何かありますか? 今まで誰か他のメンバーを追い出そうと思ったことはなかったんですか?(笑) なかったよ(笑)。でもそれが長く続いた秘訣なんじゃないかな。他のオプションは考えたこともなかったから。僕たちはお互いをブラザーだと思ってるし、このバンドはファミリーなんだ。問題が起こればしっかり解決するし、常に考えてたのは次のステップに行くことばかりだった。だから僕たちは常に前を向いて進むことができたんだと思う。 ALL TIME LOW Japan Tour 2024 東京 2024年5月7日(火)SHIBUYA Spotify O -EAST OPEN 18:00 / START 19:00 愛知 2024年5月8日(水)名古屋CLUB QUATTRO OPEN 18:00 / START 19:00 大阪 2024年5月9日(木)GORILLA HALL OSAKA OPEN 17:00 →18:00 / START 18:00 →19:00 ※大阪の振替公演はOpen/Start 時間が変更になります。ご注意ください。
Toshiya Ohno