ブルワーズ戦の9回、逆転3ランを放ったメッツ・アロンソ（AP）

◇３日（日本時間４日）　ワイルドカードシリーズ第３戦　ブルワーズ２―４メッツ（ブルワーズ） 　メッツ（第６シード）は敵地でブルワーズ（第３シード）に逆転勝ち。フィリーズとの地区シリーズに駒を進めた。「シロクマ」の愛称を持つピート・アロンソ一塁手（２９）が２点を追う９回に逆転３ランを放った。 　０―２と２点を追う９回１死一、三塁。アロンソがカウント３―１から外角１３９キロのチェンジアップを捉えた打球は、右翼フェンスを越える逆転３ラン。試合後のアロンソは、同局のヒーローインタビューで夢心地だった。 　「こんな光景を夢見て、子供のころ裏庭で練習していた。『ＰＳで負けている９回、逆転ホームラン！』ってね」 　さらに「非現実的だし、とにかく信じられない。甘い球を待ち、前に強い打球を弾き返そうとだけ思っていた。うちの連中のためにやれて、本当にハッピーだ。みんな、ここに来るために１年を通して猛練習してきた」と、まくし立てた。 　試合を全米中継した米スポーツ専門局ＥＳＰＮによれば「ＰＳの勝者総取り（勝てば勝ち抜け、負ければ敗退）の試合で９回以降に決勝弾」は、アロンソがメッツ史上初。「キャリアで最高の瞬間だった？」との問いには「ああ、そうだね。そう言わなきゃならないだろうね」とうなずき、「地区シリーズに行く準備はみんなできている。とにかく、みんなと一緒にお祝いしなきゃ。待ち切れないよ」と締めた。 　今オフはＦＡとなるため、「シロクマ」にとってはメッツのユニホームを着続ける時間をもう少し増やした一発でもあった。（写真はAP）