補正予算で防犯体制拡充を検討 首相、相次ぐ強盗事件受け
石破茂首相は22日、首都圏で相次ぐ強盗事件を受け、2024年度補正予算で防犯体制の拡充を検討する考えを示した。青色回転灯を備えた車で地域のパトロールを担う活動に関し「必要であれば補正予算で対応したい」と官邸で記者団に述べた。交流サイト(SNS)上の監視強化にも取り組む意向を示した。 政府関係者によると、ボランティアなどによるパトロール拡充について、首相が当初予算ベースで倍増を目指す地方創生の交付金の対象とするよう通達を出す方向。その上で、補正予算での関連費計上も調整する。 首相は、強盗事件ではSNSなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」の関与が疑われることを踏まえ、犯行に加担させない体制づくりが重要と指摘。「SNS上の広告に乗ってはならないとの広報強化や、加担しそうになった場合の警察への相談体制を拡充していきたい」と強調した。 自民党本部と首相官邸が襲撃された事件については「民主主義が暴力に屈することになりかねない。衆院選がきちんと遂行されるように、万全を期したい」と語った。