スバル/STI、2025年モータースポーツ活動計画 SUPER GT・ニュル24時間・スーパー耐久に参戦
■ 全日本ラリー選手権とTOYOTA GAZOO Racing GR 86/BRZ Cupをサポート 【画像】SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2025 スバルと同社のモータースポーツ統括会社であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)は1月10日、2025年のモータースポーツ活動についての概要を発表した。 2025年はSUPER GT GT300クラス、ニュルブルクリンク24時間耐久レース SP4Tクラス、全日本ラリー選手権、スーパー耐久シリーズに参戦するほか、TOYOTA GAZOO Racing GR 86/BRZ Cupをサポートしていく。 ■ SUPER GTシリーズ 2025年シーズンも引き続きGT300クラスに「SUBARU BRZ GT300」で参戦。ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手の2名体制で臨む。チーム総監督は小澤正弘氏、チーム運営は「R&D SPORT」が担当し、R&D SPORTの澤田稔氏が監督を務める。 2025年から導入されるFIA国際規格のロールケージに合わせてニューマシンを開発し、開幕戦から参戦。エアロコンセプトを一新することで空力性能を向上させ、タイヤパフォーマンスを引き出すセットアップをより進化させた強いSUBARU BRZで、2021年シーズン以来のシーズンチャンピオン獲得を目指すとしている。 ■ ニュルブルクリンク24時間耐久レース ドイツ・プファルツ州アイフェルで6月19日~22日(現地時間)に開催される第53回ニュルブルクリンク24時間耐久レースのSP4Tクラス(排気量2000cc~2600ccのターボエンジン搭載車のクラス)に、2024年にSP4Tクラスで初優勝した車両にさらなる改良を加えた「SUBARU WRX NBR CHALLENGE」で参戦。 チーム監督は沢田拓也氏、ドライバーは カルロ・ヴァンダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)、佐々木孝太選手(日本)、久保凜太郎選手(日本)の4名で臨み、SP4Tクラスの二連覇を目指していく。 また、今回も全国のスバル販売店から選抜された8名の精鋭メカニックがチームに参加し、レースをサポート。販売店メカニックの海外自動車レースへの参加は1990年から継続して行なわれており、メカニックの技術力向上によりユーザーにカーライフの「安心と愉しさ」を届けるとともに、スバル、STI、販売店、スバルグループが一体となり、スバルファンに「運転がうまくなるクルマ」を提供していくとした。 ■ 全日本ラリー選手権 2025年シーズンも引き続き、SUBARU WRX S4をベースにした車両でシリーズ参戦する新井敏弘選手のチーム運営サポートを実施。2.4リッター直噴ターボ「FA24」型エンジン、スバルグローバルプラットフォームによるベース車の高いポテンシャルを発揮し、シーズンを通してクラス上位入賞を狙っていく。 また、各競技会場でスバル販売店から選抜されたメカニックが新井選手の競技車両メンテナンスサポートを実施する。 ■ TOYOTA GAZOO Racing GR 86/BRZ Cup 2025年シーズンも引き続きTOYOTA GAZOO Racingに協力し、大会運営をサポートするとともに、STIがサービスチームを派遣し、SUBARU BRZ Cup Car Basicで参戦するユーザーを支援する。 ■ スーパー耐久シリーズ 2025年シーズンも引き続き、人財育成と次世代商品への技術的なフィードバックを目的として、「Team SDA Engineering」で、スーパー耐久シリーズに参戦。 チーム体制は、スバルの社内エンジニアを主として、代表は本井雅人氏、監督は伊藤奨氏が務め、ドライバーは井口卓人選手、山内英輝選手と、社員ドライバーの伊藤和広氏、花沢雅史氏のラインアップで挑む。 参戦車両は、2024年シーズンに引き続き「HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT」とし、水平対向ターボエンジン(スポーツユニット)のカーボンニュートラル燃料の検証を含めた環境対応と、エンジン出力をはじめとした高性能化の両立を目指しながら、AWD駆動力制御など各種将来技術をレースの現場でさらに磨いていく。 また、SUBARU航空宇宙カンパニーとの社内連携による、航空機部品の廃材を使用した再生カーボンによる機能パーツの採用を拡大していく。
Car Watch,編集部:北村友里恵
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