石破首相が被団協メンバーと面会、ノーベル賞受賞に祝意…「大変な栄誉で極めて意義深い」
石破首相は8日午前、ノーベル平和賞を受賞した被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」のメンバーと首相官邸で面会し、受賞への祝意を伝えた。
被団協からは代表委員の田中熙巳(てるみ)さんら8人が参加し、公明党の斉藤代表も同席した。首相は「長年にわたり被爆の実相を世界に発信してこられた皆さまが、大変な栄誉を受けたことは極めて意義深い」と功績をたたえた。
田中さんは、昨年12月にノルウェーの首都オスロで開かれた授賞式に出席したことを報告した。その上で、「世界が被爆者の運動に注目している。政府に対しても注文をつけて、議論していきたい」と呼びかけ、核兵器の廃絶に向けて政府に一層の対応を求めた。
斉藤氏によると、被団協側からは、核兵器禁止条約の締結国会議へのオブザーバー参加を求める意見も出たという。